前回の記事では大手管理会社ハウスメイトで賃貸住宅の賃料査定や管理契約を多く行う、ハウスメイトパートナーズ東京本部東京営業部長の田中利幸氏に同社の場合の賃料査定の現場を伺った。
新築時には情報が揃っていない時点で賃料査定をせざるを得ず、精度の低い査定に基づいて物件が建設される場合があることをご紹介した。
では、新築時でも精度の高い賃料査定をするためにはどうすれば良いのか。査定に差が生まれるのはなぜかなど、今回はコンセプト賃貸、リノベーションという特徴のある賃貸住宅を手がける2社のお二人を中心に聞いた。
競合物件との徹底比較から検討スタート
アトリエ付き賃貸、焼き菓子工房付賃貸など独自のコンセプト賃貸を次々に生み出してきたPM工房社の久保田大介氏の賃料査定はまず、コンセプト部分以外の、それがない普通の物件だったらいくらかを検討することから始める。
「昔、オーナーズエージェントの藤澤雅義さんがセミナーで話していらっしゃったやり方を自分なりにアレンジ、10数年そのやり方を磨いてきました。
具体的には査定対象物件の競合となりそうな物件、条件が似ている物件を5~6棟くらいセレクト。募集の条件、最寄り駅からの距
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