人口減による空室問題が今後避けられないことは不動産オーナーの間ではもはや共通認識である。地方はもちろんのこと、都心から電車で1時間程度の、いわゆる「ベッドタウン」もまたしかり。
都内のマンションの過剰供給による「都心回帰」で住民流出が進んでおり、シャッター商店街や空室ばかりの団地、空き家が目立つエリアも多い。
そんな郊外の空き家を「シェアアトリエ」として再生し、クリエイターたちの活動拠点にする取り組みがある。
中心となっているのは千葉県松戸市八柱エリアを拠点にしている「omusubi不動産」。この取り組みにより、同社は今年10月4日、日本一の不動産エージェントを決める「リアルエステートエージェントアワード 日本一決定戦」でグランプリを受賞した。代表の殿塚建吾さん(33)に話を聞いた。
「弊社では築古ビルや社宅などの空き物件をオーナーから一括借上げし、DIY可能のシェアアトリエとしてサブリース(一部運営委託)しています。
2015年6月に市川市の『123ビルヂング』をオープンしたのを皮切りに、現在、松戸市で2棟、浅草で1棟、合計4棟34室
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