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最小の手間、予算でよくある洋室、1Kの魅力を最大に引き出す。モクチンスクールで改修を学ぶ

賃貸経営/DIY ニュース

スクールの様子。アピールポイントを言葉にするなどの実践中
スクールの様子。アピールポイントを言葉にするなどの実践中

賃貸住宅を最小の手間、費用で最大に魅力をアップ、効果最大化を目指すモクチン企画スクールを開いている。全5回のスクールの3回目、「洋室の改修のきほん」に参加してきた。

2時間の授業は2つのパートからなる。前半は座学。モクチン企画の連勇太朗氏がテーマごとに必要となる考え方、改修ノウハウ、関連事例を講義し、後半は実践型のワークショップ。課題となる部屋をどう改修するか、テーブルを囲む他の参加者やモクチン企画のメンバーと話し合って決めていく。

■洋室の改修は壁、照明、銀色のパーツが基本

洋室の事例として紹介された部屋。よく見ると様々な色、素材が混在している
洋室の事例として紹介された部屋。よく見ると様々な色、素材が混在している

参加した3回目は洋室の改修。鉄則は3点だという。それが白い空間(壁)、照明、銀色のパーツ。具体的にいうと洋室の場合、壁、天井、巾木などの要素を整え、まずはシンプルな白い部屋を作ることが基本となる。連氏によると簡単なようで、この基本ができていない部屋が多いそうだ。

これをシンプルな白い部屋にしたところに何を加えていくか。大きな白い部屋になった時点で可能性が広がる
これをシンプルな白い部屋にしたところに何を加えていくか。大きな白い部屋になった時点で可能性が広がる

ご存知のように和室と洋室では柱と壁の作りが異なる。洋室の場合には柱の上からボードが張られ、柱が見えない大壁と呼ばれる柱の見えない空間となる。シンプルな分、しっかりと色味やパーツを整えることがまず何よりも大事となる。

一方、和室の場合には柱が見える真壁と呼ばれるタイプである。そのため、和室をできるだけ手間、費用をかけずに改修するためには柱を活かすやり方になる。

また、和室は整えるだけでも十分魅力的になるので、わざわざ洋室のように改修する必要はないという。壁と天井はなるべく既存を活用し、その代わりに床を何にするかが勝負どころにとなる。

その辺りが洋室、和室の改修の違い。連氏によると洋室は足し算的、和室は引き算的な改修にすると、改修コストの配分をバランスさせることができるという。

■改修は化粧と考えると分かりやすい

続いて実際に改修した部屋の事例から、どう考えて改修したかの説明があった。事例の部屋は狭い1Kで巾木、回り縁やドア縁、ドア、既存部などに多種の色、素材が入り込んでおり、色だけでも4色。

狭い空間であれば色数、素材は揃えたほうがすっきり、広く見える。そこで、この部屋はまず、全体を真っ白にし、そこにアクセントを置いていく方法で改修された。

説明で「ファンデーションで整えたら、次はアイライナーは何色?というような考え方」という文言が出たが、部屋の改修は化粧やファッションと考えれば分かりやすいと感じた。

女性ならお分かりいただけると思うが、化粧は大きく2段階からなる。まずは化粧下地やファンデーションなどを使ってベースを整える。顔色が悪い、シミがあるなどの場合にはコンシラーなどを使って補正する。

つまり、この段階で大事なのはカンバスとしての顔を作ることで、そのためには弱点を修正することがポイントになる。

部屋の改修でいえば狭さ、古さなどを感じる要素をできるだけ補正するという過程だろう。

次にそこに色をのせていく。化粧品でいえば口紅やアイシャドー、頬紅、アイライナーなどなどいろいろな種類があるが、いずれもその人らしさやその時々の流行、自分がどう見られたいかなどを表現するものと考えていただければ良い。

部屋の改修で分かりやすい例はアクセントウォールや個性的なフロ―リングの利用などだろうか。全部を単に白くするだけでは足らないのは化粧を考えていただければわかりやすい。

いくらきれいに白塗りにしても、それだけの顔では魅力的ではない。どう魅力を足していくか。部屋も同様に考えれば分かりやすいだろう。

■カーテンレールを痛めないシェルフに注目

ワークショップでは価格の記載されたモクチンレシピを組み合わせて改修案を作る。すぐ実践に使えそうだ
ワークショップでは価格の記載されたモクチンレシピを組み合わせて改修案を作る。すぐ実践に使えそうだ

この事例の説明で興味を惹いたのは新しいモクチンレシピ(モクチン企画がウェブで公開している改修のアイディア集)として紹介されたカーテンシェルフだ。

収納の少ないワンルーム、1Kの場合、入居者はしばしばカーテンレールにハンガーなどのモノをかける。その結果、カーテンレールがひずむなどしてダメになることが多く、退去時に原状回復費用がかかることに。それをなんとかして欲しいと、会員の要望を受けて作られたという。

ほんのちょっとしたアイディアで収納力アップ、原状回復費用削減ができるカーテンシェルフ
ほんのちょっとしたアイディアで収納力アップ、原状回復費用削減ができるカーテンシェルフ

具体的にはカーテンテールを奥行の浅い棚の下に付けたもので、入居者はカーテンレールではなく、その棚を利用してモノをかけることになる。これならカーテンレールを痛めることはなく、交換の手間、費用はかからなくなる。

しかも、棚として使えるので収納の多い部屋と受け止めてももらえる。入居者にとっても、オーナーにとっても嬉しい工夫というわけだ。

発想の転換で改修をプラスに導く

実際にある部屋を予算内で改修するという実践的な内容。写真を見ながら室内、窓外をイメージ、改装プランを出し合う
実際にある部屋を予算内で改修するという実践的な内容。写真を見ながら室内、窓外をイメージ、改装プランを出し合う

続いてワークショップ。事例として取り上げられたのは東京都足立区にある21uの1K。家賃は4万9000円。トイレ別で風呂には洗面があり、駅からは歩いて10分。

行き止まりの道路に面していて、裏に回ると玄関があるタイプで、当該の部屋は一番奥にある。これを予算40万円で改修するとしたら、をチームで考えるというものだ。

材料提示の後、最初に指示された物件の良いところを見つける、美点凝視という作業が新鮮だった。というのは取り上げた物件は実によくある、ありふれた部屋で、これに良いところがあるとは大半の人は思わない。どうしようもない部屋とすら思うかもしれない

だが、貸したい人がどうしようもない部屋と思っているとしたら、それは貸せるだろうか。不動産会社、借りたい人にもどうでもいい部屋、つまらない部屋という気分が伝わらないだろうか。

実際、どのチームも収納が意外に多い、部屋の形が使いやすい、出窓があって部屋が明るいなどいくつもの美点を発見し、付箋に書き出していた。おそらく、この過程で参加者のこの部屋への見方が変わったはずだ。

続いて「残すところ」「活かしたいところ」「変えたいところ」を決める。物件の空間価値を言葉にしてみるという作業が続き、そのあとでようやくどこをどう改修するか、である。また、最後は「物件のアピールポイントを言葉にしてみよう」だった。

聞いていてなるほどと思ったのは途中で、最後で出てくる「言葉にする」という作業である。改修について学びに来ているわけだから、普通は改修方法がメインと考えるだろう。

だが、賃貸住宅の改修は改修しておしまいではない。満室にするところまでが改修であると考えると、どんな空間を材料に、誰向けにどんな部屋を作ったかを伝えられなければ足りない。このスクールはそうしたことに気づかせてくれるし、学ばせてくれるというわけである。

スクールの構成。改装ノウハウだけではなく、改装した部屋を満室にするところまでが学べる
スクールの構成。改装ノウハウだけではなく、改装した部屋を満室にするところまでが学べる

ちなみに5回の内容は物件の分析、和室、洋室、外構それぞれの改修、最後に撮影のいろはとなっており、とりあえず改修しましょうといったノウハウ教室とは一線を画する。今後年に2回程度開催する予定というから、戦略的な経営を考える人なら参加してみて損はないと思う。無料のメルマガに登録しておけば、具体的な開催時期が決まり次第連絡がもらえる。

改装案の一例。どれが正解というわけではなく、どう作るかが大事だ
改装案の一例。どれが正解というわけではなく、どう作るかが大事だ

ちなみに今回のワークショップではよくある部屋を題材に3チームがそれぞれに個性的な部屋の改装案を作り上げた。よくこれだけのバリエーションを思いつくもんだ!新たな発見だった。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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