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空き家築古物件をDIY主体で改装、大家宅の使い方で化ける期待も

賃貸経営/DIY ニュース

小田急線向ヶ丘遊園駅から歩いて10分。生田緑地内にある築古2棟を購入、DIY主体に改装した物件「CROSS COURT Mukogaoka」を見てきた。昭和44年、昭和48年とそれぞれ49年、45年と築古で、しかもここ数年は空き家になっていたという。

こちらが築45年のU号棟。左側の小屋が洗濯機置き場、中央にあるのがバーベキューコーナー。黒い塗装が目を惹く
こちらが築45年のU号棟。左側の小屋が洗濯機置き場、中央にあるのがバーベキューコーナー。黒い塗装が目を惹く

オーナーである夏山栄敏氏によると購入後は白アリ、ハクビシンに害虫の駆除などから始め、外壁塗装、建物の傾き修正、擁壁の崩れの補修、浄化槽から下水道への変更、内壁塗装、水回りや間取り位の変更、その他やるべきことは多々あったという。2018年1月に購入後、一通りの改修が終わったのが9月、改修などにかかった総経費3300万円というから、その手間たるや、大変だったに違いない。

元々はオーナーの自宅だった堂々たる玄関。プロの手を借りながらも自分たちでDIYを行い、ここまできれいにしたという
元々はオーナーの自宅だった堂々たる玄関。プロの手を借りながらも自分たちでDIYを行い、ここまできれいにしたという

だが、訪れて見ると、特に前オーナーの自宅だった昭和44年築の建物は玄関からも分かるように、相当費用をかけて建築されたもの。キッチンのようにほぼそのまま使える部分もあったそうで、上手に改修できれば長く使えそうである。

右側のクルマが止まっている部分が同物件の入り口。車、自転車が止められ、ポストもこの内部に
右側のクルマが止まっている部分が同物件の入り口。車、自転車が止められ、ポストもこの内部に

さて、どんな物件か。まず、驚いたのは公道に面した入口と物件の間が遠いこと。入口は車庫・駐輪場などに使えるようになっており、ポストもここにある。そこから坂道を上ったところの左右に2棟が建っているのである。

向ケ丘遊園は高低差のある土地で、物件の入り口と建物の間に階段、坂があるのは珍しくないが、その距離がかなりある。しかし、その分、独立感というか、プライベート感があり、かつ建物からは周辺の住宅地が見下ろせる。非常に開放的なのである。

黒に塗装した外観は築年を感じさせないカッコよさ

U号棟のバーベキューコーナー。開放的な場所であることがよく分かる
U号棟のバーベキューコーナー。開放的な場所であることがよく分かる

それを活かして左側にある昭和48年築の木造2階建て、各階に5戸の入ったU号棟の前にはバーベキュースペースが作られている。広さもあり、ここが十分に使われるようになったら、この物件は人気になりそうだ。庭には屋根のある洗濯機置き場も設置されている。

室内。収納はたっぷりあり、きれいに手が入れられている
室内。収納はたっぷりあり、きれいに手が入れられている

外観は黒に塗装されており、これがカッコいい。四角く、赤いラインの入った照明が配されており、内部を見なければ築年数不詳と言っても良い。内部は築年数なりにコンパクトな3点ユニットのある6畳で、1間の収納にミニキッチンが付いている。

ピクチャーレールや鏡など、可能な限りの工夫を凝らした玄関周辺
ピクチャーレールや鏡など、可能な限りの工夫を凝らした玄関周辺

気が利いているのは玄関脇に鏡、壁にピクチャーレール、庭に面した窓には洗濯物が干せるように伸縮性のあるツールを設置している点。できる範囲でより快適に暮らせるような工夫がなされているのである。

ステージング、入居者プレゼントなどの気配りが

もう1棟は1階に5畳のワンルームが10戸、2階が元大家の住居という建物。かつては共用の風呂小屋があったそうだが、購入以前に使われなくなっており、こちらの棟にはシャワーブースが備え付けてあったとか。それをそのまま、内部を清掃、外装を改装して利用、トイレ、シャワーブース付きとなっている。

両棟の築年数はわずか4年差だが、こちらはキッチンの古めかしさが目立つ。ただし、この街は専修大学など大学生の多いまちであり、あまり料理にこだわりのなさそうな層が対象となる。であれば、無駄に手を入れる必要はなかろう。

キッチン以外には古さを感じない室内。左側のベージュの壁の内側がシャワーブース。トイレは正面の濃い茶色の右側の扉内
キッチン以外には古さを感じない室内。左側のベージュの壁の内側がシャワーブース。トイレは正面の濃い茶色の右側の扉内

こちらの住戸のうち、1室はきれいにステージングされており、手がけたのは空間デコ。コンパクトな部屋を魅力的に見せている。

キッチンに置かれた入居者プレゼント。キッチンを見て、少し凹んだ気分をプレゼントで上げる、そんな効果がありそうだ
キッチンに置かれた入居者プレゼント。キッチンを見て、少し凹んだ気分をプレゼントで上げる、そんな効果がありそうだ

また、キッチンには入居者が当座使う品が紙袋にまとめて置かれており、これはオーナーから入居者へのプレゼント。加えて室内にはこの物件の魅力を伝えるプレートがあちこちに貼られていた。

室内に貼られた部屋の状況、魅力を伝えるプレート。こうした一手間が空室を解消する
室内に貼られた部屋の状況、魅力を伝えるプレート。こうした一手間が空室を解消する

こうした工夫はかなり一般化してきたとはいえ、まだまだ、実践しているところは少ない。特に築古など多少難のある物件であれば、それを上回る魅力があることは言葉で伝えなければ伝えきれないこともある。小さな工夫が満室を呼ぶのである。

T号棟の洗濯スペース。ちょっとしたデザインひとつでしゃれた空間に
T号棟の洗濯スペース。ちょっとしたデザインひとつでしゃれた空間に

この棟では2階への玄関の脇に洗濯機スペースが設けられている。元々は物置小屋だったそうで、残置物を撤去した上、そこに洗濯機、乾燥機を設置してある。ガラスに書かれたポップな絵が印象的である。

2階はシェアオフィスか、コミュニティスペースか

廊下を中心に部屋が振り分けられている。これだけの広さがあるなら宿泊施設も可能なように思われるが、行政は乗り気でなく、不可とのこと
廊下を中心に部屋が振り分けられている。これだけの広さがあるなら宿泊施設も可能なように思われるが、行政は乗り気でなく、不可とのこと

さて、2階だが、ここは全体で133uとかなりの広さがあり、真ん中に廊下を挟んで右に4室、左に1室+キッチンと広間、水回りが設置されている。約6畳が基本だが、もっと広い部屋もある。部屋数自体は改装前と大きく変わってはいないが、各室の独立性を高め、水回りを複数人で使いやすくするなどの改装が行われている。

キッチンから6畳2部屋続きの広間。人が集まる場としても十分に使える広さ、設備だ
キッチンから6畳2部屋続きの広間。人が集まる場としても十分に使える広さ、設備だ

建物のうち、約半分ほどに当たる2階部分だが、実はまだ使い方が決まっていない。入居者が使える共用部として使うことは決まっているそうだが、学生中心の入居者は昼間、この空間を使うことはない。そのまま、使わずにおくにはもったいない広さであり、地域に開放する、シェアオフィスなどとして使うその他、いろいろな使い方が模索されている。使い方次第では入居者にも、地域にも魅力のある施設となる可能性のある広さ、空間である。どうなるか、期待したいところだ。

元々はカラオケのために使われたと思しき舞台のある部屋。段差をそのままに和室と洋室にリノベーション、住宅でもあり、オフィスでもありというような空間にしてディスプレイされている
元々はカラオケのために使われたと思しき舞台のある部屋。段差をそのままに和室と洋室にリノベーション、住宅でもあり、オフィスでもありというような空間にしてディスプレイされている
面白かったのは押入れの使い方。半分を衣類の収納、半分のデスクとしてあり、古い物件の押入れを改装する際には真似してみても良いのではないか
面白かったのは押入れの使い方。半分を衣類の収納、半分のデスクとしてあり、古い物件の押入れを改装する際には真似してみても良いのではないか

また、立派なキッチンがあることからこのエリアでは珍しい賄い付にする計画もあるという。賄いとは多少異なるが、入居者専用食堂を作った不動産会社、東郊住宅社がある淵野辺が近年、学生に人気のまちになっていることは既報の通り。

それを考えると、管理人=料理人が住みこむ計画は物件そのもののみならず、地域の価値も上げるかもしれない。こちらも、今後の計画の進展が楽しみだ。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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