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築古でも気にしない!入居者自らDIYシリーズ③ 原状回復前提にDIYも、「先にOKか分かれば安心できます」

賃貸経営/DIY ニュース

2019/05/08 配信

原状回復を前提に、家を傷つけないような形で入居者DIYを楽しんでいるEHAMIさん。彼女のブログには、これまで手がけてきたDIYの数々が紹介されているが、その仕上がりはかなり本格的で、TVや雑誌の取材が結構あるというのもうなずける。

一方で、「やっぱり先にDIY可能とわかった方が安心できますし、もしそうなら本格的な造作もしてみたい」とも話す。

■カフェ風インテリアをDIYで
EHAMIさんの住まいは、築40年近い賃貸物件。日当たりのいいLDKで駅から歩ける程度の近さ、50㎡以上を条件に探したという。DIYをスタートしてから2件目となる同物件は、以前の住居よりも築年数が古かったが、「内見のときからどうやってDIYしようかと、ワクワクしていました」と話すように、古さはマイナスポイントにはならなかったようだ。

部屋に入ると、「ナチュラルヴィンテージ調のカフェ風の内装が好み」というように、木の風合いを生かしたキッチン、むき出しのコンクリートをイメージさせる壁紙が張られたリビングなど、木材とモノクロの色合いがいい具合に溶け合っている。

カフェの雰囲気を演出しているダイニングテーブル上部の照明は、アジャスターパーツを使って両脇に支柱を立ててライティングレールを設置して取り付けたとのこと。

最初に手掛けたキッチン
最初に手掛けたキッチン
入居前のキッチン
入居前のキッチン
さらに進化した現在のキッチン。収納、利便性を重視している。
さらに進化した現在のキッチン。収納、利便性を重視している。

またキッチン周りは、日常的に使うフライパンや調理器具などが吊るされ、冷蔵庫横のカフェスペースは有孔ボード(たくさん穴の空いた壁などに取り付ける板)などを活用し、お茶やコーヒー豆、カップやグラスなどを置けるようにするなど、“置く・吊るす”収納も、カフェテイストに一役買っている。

リビング側も、ふすまを取り払った押入れは機能的な収納スペースとなり、釘打ちOKな付け鴨居がある壁にはアジャスターパーツで柱を立て、テレビを壁掛けにしたり、折りたたみ式の作業机を設置したりと、広さを感じさせる工夫がされていた。

DIY後のリビング
DIY後のリビング
リビング側(DIY前
リビング側(DIY前
リビングに続く子ども部屋もDIYで
リビングに続く子ども部屋もDIYで

これらすべてが、原状回復できるようになっているというから驚きだ。はがせる壁紙やアジャスター金具などを多用するとともに、接着箇所もはがしやすいようにマスキングテープをはってから両面テープをはるなど、既存部分を傷つけないよう工夫が凝らされている。

以前住んでいた賃貸物件では2週間かけて少しずつ原状回復し、引渡し時に不動産業者からも「きれいに住んでくれた」との声をかけられたそう。今回の物件についても、「前よりは時間はかかると思いますが、元通りになります」と、EHAMIさんは話す。

■TVで初めて“DIY”を知り、魅力にはまる
EHAMIさんがDIYを知ったのは約6年前。賃貸物件のDIYを手がけて有名になった久米まりさんの自宅DIYの紹介するテレビ番組を観て、感動したことがきっかけだったという。

ちょうど妊娠し仕事を辞めていたこともあり、「何か身につくような趣味をしたい」と考えていたときで、「暮らしたい住まいを自分で作ることができて、家にいる時間が楽しくなるならやってみたい」と、ちょうど家探しをしていたこともあり、2013年11月に引っ越した賃貸物件で入居者DIYをスタートした。

勤務していた飲食店のオーナーが店舗内装を自作していたこともあり、EHAMIさんも木材の名称や工具類の使い方などは「多少は、知っていた」というが、木工の知識もリフォームの基本もまったく知らない初心者。関連雑誌や本を読んだり、インターネットでDIY関連のブログを参考にしたりしながら、また失敗も繰り返しながらキッチンの模様替えや収納作りに取り組んだという。

もともと裁縫などものづくりは好きだったというが、「DIYは毎回違うものが作れて、飽きないところが楽しい」とEHAMIさん。今では、必ずDIYしたい箇所の寸法を書いたメモ帳を持ってホームセンターに行き、材料を前にしっかりと計算しながら検討するようになったという。

■利便性重視しながら、暮らしを楽しむ
暮らしを楽しむために入居者DIYを始めたEHAMIさんだが、基本的には利便性重視のDIYを心がけている。キッチンやリビングの収納方法も、「家事を楽にしたい」という気持ちから、見せる・隠す、のメリハリをつけているとのこと。

また古い賃貸物件では、収納不足や使い勝手が悪いことが多くマイナスに捉えられがちだが、暮らす中で“あったら便利なモノ”をDIYしていくことで、それが“楽しみ”に変わっていく、とも。「暮らしに合わせていろいろと作れるところがDIYの楽しさです」。

ちなみに「インテリアテイストは後から付いてきた」というが、そこはEHAMIさんのぶれないセンスが相乗効果を発揮したといえるだろう。

■「できれば事前にDIY可能か知りたい」
賃貸ならではの入居者DIYを楽しむ一方、もし可能であれば「入居者DIY可とか、DIY応相談など、物件情報に記載されていると安心してできるかな、と思います。今は原状回復義務があるので、ある意味、おそるおそるやっているところがあります…」とも。

唯一釘を打てる付け鴨居についても、内見時に穴が開いていたため、不動産業者に確認したからよかったものの、「入居してからは聞けなかったと思います」と振り返る。

もちろん「DIY賃貸」を条件に探したというが、そういう物件は地域が限定され、物件数もそう多くないため、選択肢が狭まってしまう。DIYしてもいい部分や、どういったDIYならOKか、といった情報が明示されていれば、「安心してDIYできますし、そうなれば本格的なDIYにも取り組みたい。木目調の壁紙を使うよりは、やっぱり本物を使いたい」と、目を輝かせる。

また、「フリーレント期間があると、なおうれしいですね」。現在の住まいのDIYは、引っ越し半年後に「壁紙を使って ヴィンテージ風!リフォーム選手権」に参加したため、1カ月ぐらいで仕上げたそうだが、家具や荷物を移動させながらの作業では、やはり効率が悪くなってしまう。そのあたりを考慮することもポイントになってくるだろう。

さて、今の住まいも3年が経過。子どもも2人となり、寝室が手狭になってきたことから、「もう少し広いところに引っ越そうと考えているところです」とEHAMIさん。

次の入居先が決まれば原状回復して退去し、その撤去材料を使って新居でもまたDIYを楽しむつもりだという。「住む場所が変わったり、子どもが成長すれば、また新しいDIYを考えられますし、DIYだからこそ暮らしの変化に対応できるのだと思っています」。

健美家編集部(協力:玉城麻子)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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