押入を差別化ポイントに変える
モクチンレシピの新レシピ
築古賃貸物件の改修アイディアを軸に、空室対策や不動産活用を実現していくためのプラットフォーム「モクチンレシピ」。「少しの予算と工夫で、たくさんの魅力を」を合言葉に、会員向けにコストパフォーマンスの高いレシピを用意している。
本連載は、そのモクチンレシピの改修・リフォームのアイディアをもとにした『不動産投資家のDIY&リノべ講座』である。
VOL.4となる今回は、モクチンレシピを展開するNPO法人CHArが手がけたリノベーション物件を訪問した。
前編では、外構その他のリフォーム内容を紹介した。後編では、モクチンレシピが開発中の新レシピを紹介していく。
(VOL.1のテーマは「築古物件の差別化戦略」、VOL.2のテーマは「押入れの改修・リフォーム」、VOL.3は「300円でできるカラーリング」こちらもぜひ参考にしてほしい)
押入れリフォームの
ビフォー・アフター
今回リフォームする部屋には収納が十分にあるため、押入を収納としてではなく、居室スペースの一部として活用できるようにする。
なお、今回は退去後の内装リフォームをおこなっているが、天井・壁・床はクリーニングのみにしてコストを最小限に抑え、押入れのリフォームを集中的に実施している。
既存の押入は、机として使うには奥行きがありすぎる。また、高さも中途半端なため、通常の押入れに使われている板をそのまま使うことが難しい。
新しいレシピでは、奥行きを半分くらいにすることで、ワークスペースとして活用できるようにするなど、利便性を向上させている。
こちらはデスクとして使われているが、板の高さを下げることで、テレビ台や腰掛けられるスペースとしてつくり変えることも可能だ。
押入の奥側に有孔ボードをつければ、フックをつけて収納機能を追加できるし、ハンガーパイプとカーテンレールをつけて、収納として使うこともできる。
リフォームにかかった費用は、諸経費含めて11万6000円+税となっている。(押入れの大きさや工事内容により変動)
新レシピが完成したらモクチンレシピのサイトで紹介されるので、気になる人はぜひ参考にしてほしい。
ほとんどお金をかけずに
バリューアップできるポイントを紹介
最後に、ほとんどお金をかけずに物件の印象を変えられるコスパの高いリフォームポイントを紹介する。
まず、キッチンの引き出しについている取手。これはキッチンの色に合わせて白で塗装してあったものだが、樹脂製だとどうしても劣化してしまう。そのため規格に合うサイズのステンレス製に取り替える。
なお、モクチンレシピでは「チーム銀色」というレシピで、効果的に銀色を使う方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。
続いて、換気扇のひも。こちらは100円程度で新しいものが売っている。料理の油や経年劣化でどうしても茶色っぽくなってしまうので、退去のタイミングで交換することを忘れないようにしたい。
モクチンレシピのリフォーム事例の紹介は以上である。
次回は再び、不動産投資家に向けて、物件の印象を大きく変えるレシピを紹介する予定である。ぜひご覧いただきたい。
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健美家編集部(協力:
(とやまたけし))