賃貸住宅の安定経営の拠り所として保険が欠かせない。そんな中、大家向けの専門保険コーディネーターとして活動する保険ヴィレッジ(東京都豊島区)の斎藤慎治社長は、
「一般的にはエアコンや給湯器、照明、換気扇、コンロなどは耐用年数とともに修理・交換が必要になるが、運用する戸数が増えるほど取り換えコストなどがかさむ。そのような大家泣かせの設備故障について火災保険に『建物付付属機械設備等電気的・機械的事故補償特約』を付けて利用することを勧めている」
と話す。単なる火災保険の約款では、「故障で保険金が出る」という文言を使っていないため、約款に特約を付けるようアドバイスする。
また、『破損汚損(破汚損)特約』を付けることで運用物件を守ることも可能だとする。入居者が誤って室内を破損したり、汚したりした場合に家主の火災保険に付けた破汚損特約で対応するものだ。
本来ならば、入居者の責任において修復すべき問題ではあるが、火災保険でのツケ漏れが少なくないという。入居時に保険に入っていても、その後の更新がなされていないケースもある。
保険会社としては、支払う金額が大きくなるため特約を勧めたがらない傾向がいまだ強いため、家主
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