世の中には様々な資格が存在する。国家資格から、それぞれの業界団体などが認定する独自資格など。不動産業界では、宅地建物取引士(宅建士)や不動産鑑定士のほかに各業界団体が主催する不動産証券化マスターやマンション管理士、不動産コンサルティングマスター、賃貸不動産経営管理士といったものがある。
宅建士は毎年20万人前後が受験する。資格取得はもちろんであるが、それに向けて勉強し、自分の能力の底上げやスキルアップが図れることも、資格取得のメリット。また、多くの資格が、資格取得者の増加によりオーソライズされ、主催者側は資格のレベルを引き上げようとする。このため、一般的には、歴史の浅い資格は早めに受験しておくほうが合格しやすい。
「宅建士もそうだった」。東京都心部で不動産会社を経営する70代の男性は次のように振り返る。
「2015年の宅建業法改正によって宅地建物取引主任者から宅地建物取引士へと士業の仲間入りを果たしたが、昭和30年代初頭は、斡旋屋とか終戦屋とか、口入れ屋とか軽蔑的な言い方をされ、無資格で不動産取引をしていたことも少なくなかった。それでは困るので勉強してもらうよう資格化。当初の警視庁防犯課が所
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