昨年の電力自由化に続き、2017年4月から自由化される都市ガス。ガス会社の乗り換えによって、節約に繋がることも期待されているが、その仕組みを知らない方も多いだろう。ガス自由化の概要から新規参入企業やその特徴、アパート・マンションなど賃貸住宅にはどう影響するのかを解説する。
■電気に比べて、都市ガスの新規参入はハードルが高い
ガスには都市ガスとプロパンガス(LPガス)があり、後者はすでに自由化されている。そのためプロパンガス会社の顧客を得るためのサービス競争が激化、給湯器の無料貸与をはじめとしたサービスを受けている大家さんも多い。
この4月から自由化される都市ガスは、プロパンガスより料金が安価だが、地下に埋められた導管が行き届く地域にしか供給できないのが特徴となる。つまり、都市ガス自由化の対象は、現状で都市ガスが使えるエリアに限定される。
また、都市ガスの競争環境は、電力と大きく異なるのも特徴だ。というのも電力は大手電力10社に対して新電力380社以上が参入して、都市部を中心に顧客争奪戦が起こった。しかし、都市ガスについていえば既存業者は中小零細を合わせて約200社が存在するが、事業規模では関東
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