京都の町家は有名だが、大阪にもそれに匹敵する、歴史ある長屋があるのをご存じだろうか。
京都と違い、大阪はかなりの部分が戦災で焼けているため、それほど数は残されておらず、かつ近年までは保存という意識も無かったため、現存し、かつ使われている長屋はあまり多くはない。しかも、その大半はあまり、お金を生まない使い方しかされていないと、大阪を中心にリノベーションを手がける株式会社ナインの久田一男氏。
もっと収益が高く、かつ建物の魅力が伝わる活用をと久田氏が考えたのは宿泊施設である。住宅の場合、古い建物でなくとも賃料を継続的に上げていくのは難事業。
だが、宿泊施設の場合に人気、ニーズに比例して賃料を変動させることは十分に可能で、同社の宿泊施設では稼働率が90%を超すようになると5000円ずつ宿泊料金を上げているという。人気が高まれば料金が高くなっても借り手が付くという判断からだ。
「2段ベットのあるドミトリー形式などいろいろなタイプを試してみましたが、現時点でもっとも収益性が高いのは大阪の中心部の駅近立地で、高価格帯の1棟貸ではないかと思っています。人数が多く泊まれるようにするとその分、サービスに人件費など
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