【ルポ】共用部をシェアオフィスなどに改装、その利用権付加で賃料を2倍近くアップ

仙台、築36年の古いビルが面白い試みをしている。元々は1～3階にオフィス、4～6階に住宅が入っていたビルで、その3階部分を大幅リノベーション。シェアオフィス、シェアキッチン、会議室やイベントスペースなどを作り、さらにこれまで使われていなかった屋上を使えるようにして共用部とした。

そしてその共用部の利用権を住宅に付加、賃料をアップさせたのである。仙台にはすでに10カ所ぐらいのシェアオフィスがあるそうだが、それと住宅が連動している例は初めて。シェア型複合施設、THE6の事業主であり、運営を担当するエコラの岩本忠健氏に聞いた。

「元々は大手建設会社のビルでしたが、3年前に当社が取得した時には1～3階は空いており、住宅も14部屋中5部屋が空いているという惨憺たる有様。募集もされていませんでした。購入後、弊社が3階に入り、1～2階と空き住戸を埋めることで収益を改善しましたが、もっと面白い使い方ができないかと考えた結