静岡県浜松市には推定400カ所、1500戸以上の築古借家があるという。昭和40年~50年代に建てられた平屋借家は、ひとつの敷地に複数戸が立ち並ぶのが特徴。オーナーは高齢者が多く、子供への相続も含め頭を悩ませている……。
「複数戸ある借家のうち1戸2戸と入居があれば、取り壊して売ることもできません。そのままでは貸せず、売却も難しいまさにお荷物となっているのです。一方で、若い世代からは平屋の借家に住みたいというニーズがあります。困った借家オーナーさんと、庭のある家で子育てをしたい、上下左右を気にしないでのびのびと生活したいといった入居者サイドからの希望を受けて、2013年『借家プロジェクト』をスタートさせました」
というのは、プラ株式会社の谷野祐司氏。このプロジェクトは2015年には「空き家対策特別措置法」への対応や地域の活性化に関わる事業として、経営革新計画の承認を得た。現在、12戸を再生、3戸計画中だとか。
■築古借家再生のコツは、ほど良いUSED感
静岡県湖西市にある築42年の40㎡足らずの借家を再生した結果、3万5,000円の家賃が5
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