中古マンション買い取ってリノベーションを施して販売する。こうしたビジネスモデルが不動産流通会社に定着した。人口が減収に向かう中で、住宅ストックを有効に活用し、それを収益に結び付ける。売買仲介事業者だけでなく、デベロッパーや再販専業者まで参入する市場となった。
そうした買取再販型の中古マンション市場に関する調査を矢野経済研究所が10月7日まとめたところ、2016年1~3月の推定成約件数(戸数)は1979件で、販売額の総額は推定で約588億円となり、4~6月は1814件・約573億円だとした。この半年のデータから年間の買取再販型の中古マンション市場は、約8000件・2000億円規模のマーケットになると判断している。成約価格については1~3月が1戸当たり平均2970万円、4~6月が平均3160万円と推計した。
買取再販を手掛ける事業者が実施する住宅リフォームの市場規模は、年間で最大500億円程度と推計した。
新築信仰のマーケット下では、極めて限定的な市場に過ぎなかった中古再販が、好立地のマンション用地が少なくなり、最近の地価上昇や建築費の高騰といった要因を受けてリノベに対する見方が変わりつつある。
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