■賃貸では難しい立地の物件を分譲として売却
香川県高松市にひだまり不動産という、夫婦と社員一人の小さな会社がある。創業は2005年。元々は建築にも不動産にも縁のなかった主婦、内海芳美氏が不動産投資に目覚めたところから始まった会社で、中古をリノベーションして売る買取り再販、リノベーション工事請負、自社賃貸が事業の3本柱。
そのひだまり不動産が高松市の郊外、ベッドタウンである屋島にある全15戸、築32年の団地を1棟丸ごと購入、リノベーションした上で分譲物件として売却した。賃貸ではやっていけない地域でも分譲できるなら、投資としては成り立つ。どんな事情、物件だったかを聞いた。
■相続絡みで想像以上の安値で購入

屋島は高松市中心部から車で10分ちょっと。その昔は塩田だったエリアで、現在では民間の賃貸、分譲に加え、市営住宅、公団住宅などが並ぶ、高松市のベッドタウン。そこに建つ築32年、3階建て、全15戸という一棟物件の売却話が持ち込まれたのは2014年07月。間取りは60u前後の3DKで、高松市周辺でのファミリー物件が75〜80uが中心であることを考え
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