決まる物件、決まらない物件の差が大きくなっている。新築はもちろんだが、中古のリノベーションも同様。大事なのは立地に合わせてターゲットを絞り込むこと。今回ご紹介する東急田園都市線池尻大橋駅が最寄りの「アンベリール東山」はそれで成功した例だ。

物件自体は1989年3月竣工、つまり築28年のごく普通のワンルーム。専有面積は27.72uで3階の角部屋。バブル期の物件のため、部屋内部天井がアールになっていたり、間接照明を採用していたりと、凝っている部分もあり、また、窓が2面にあって開放的ではあるが、リノベーション前はかなり荒れた状態だった。

設備的にも往時の奥行の浅い洗濯機置き場、使い勝手の悪い冷蔵庫、電気ヒーターにバストイレは不人気な3点ユニット。収納も少なく、今どきの感覚からすると、今ひとつどころか、ふたつもみっつも悪いという印象である。

●想定したターゲットは仕事、遊びにアクティブな30代女性

その、マイナスポイントも多い部屋をリノベするにあたって想定したのは仕事も、遊
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