●大家がお金を出さずに改修できる仕組み、カリアゲ
現在、全国で「相続などで引き継いだものの、住める状態ではなく取り扱いに困っている」「貸したい、売却したいが改修費用がない」などの理由で、老朽化した空き家が増えている。
中には、危険建築物に認定されるほど躯体が老朽化しているものも。このような物件は、もちろん改修すれば住むことができるのだが、躯体から改修するとなれば、1千万以上の費用がかかる場合もある。
そこで、株式会社ルーヴィス(本社:横浜)が、カリアゲという仕組みを開発、2015年1月から展開している。内容は、自社で空き家物件を借り受けてリノベーション、それを一定期間(この場合は6年間)、安価にサブリースすることで(この場合は家賃の1割)、家賃との差額で改修費を回収するという仕組みだ。
空き家を放置していても、所有者には必ず固定資産税はかかる。つまり、収入がないのに、コストだけはかかっているという状態が続いているのだ。また、物件の中には再建築不可のものもあり、土地としての価値すらほとんどなく、売却することもできない物件も少なくない。
しかしこの仕組みでは、これをリノベーションし、建物を綺麗に住め
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