防犯や人の目を気にする人が増えたせいだろう、1階はどんな建物であっても人気にはなりにくい。だが、その1階を住居以外に活用、地域のランドマークとすることで上階への影響を見込むという意欲的な例があり、見学してきた。悩みの種が大きく化けるかもしれない。
使いにくい1階を住宅以外に転用
JR南武線、東急田園都市線が交差する溝の口駅から歩いて数分。2019年11月、飲食店街からは少し離れた住宅街の入り口ともいえる場所のマンション・セシーズイシイ10の1階3戸を改装、シェアマーケット「nokuchi-lab~ノクチラボ~」が誕生した。
2階以上は満室というから、マンションとして選ばれていないわけではない。だが、それでも1階は苦戦しがち。同物件でも3年ほど前から3戸のうち、真ん中の住戸は倉庫に、両端の住戸は民泊新法施行前までは民泊で活用してきた。
だが、法の施行で許可が必要になったことから民泊以外の使い方をしようと考えるようになったとオーナーの石井秀和氏。
「賃貸として改
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