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これから来るまち・馬喰横山に賑わいを生むシェア店舗・birthが登場

賃貸経営/リノベ ニュース

2020/05/23 配信

大阪の船場界隈、名古屋の長者町界隈と繊維問屋街はこのところ変わり始めている。大阪ではホテル、マンションの開発が活発に行われており、名古屋でも再開発が進んでいる。それらに比べるとまだ変化が始まったばかりというのが東京の繊維問屋街、馬喰横山界隈である。

だが、訪れてみると蔵前のNui.などで話題になったバックパッカーズジャパンが経営するゲストハウスCITANがあり、通りに面してはカフェも。

ギャラリーが集まるビルや今どき風の飲食店なども増えており、歩いている人も以前に比べればだいぶ、若くなっている。都営新宿線馬喰横山駅と接続する総武線馬喰町のほか、都営浅草線浅草橋駅や東京メトロ日比谷線小伝馬町駅など徒歩圏には複数路線の複数駅がある都心立地、撤退する繊維関係の事業者の存在を考えると、これから確実に変化が起きそうなまちである。

入口。すぐ先に見えているのが地下鉄入口のある通り
入口。すぐ先に見えているのが地下鉄入口のある通り

そこに面白い仕組みで店舗出店を促す建物が登場した。谷中の、1棟の小さな2階建て店舗を3分割して貸すThings.YANAKAで話題になった千駄木の不動産会社・尚建が手がけたbirthである。

馬喰横山駅からはわずか1分。元々はアパレル企業の店舗兼倉庫として使われていた築70年以上という5階建てのビルで、1フロアは30坪ほど。この1年ほど空き家になっていたが、購入した不動産会社からの依頼で同社が企画、改装して転貸する形で再生したのである。

左側にあるのがプロセッコが売りのバー&カフェ「マルティノッティ」。手前、奥への通路は基本店内ではないが、外のベンチで飲む手もある
左側にあるのがプロセッコが売りのバー&カフェ「マルティノッティ」。手前、奥への通路は基本店内ではないが、外のベンチで飲む手もある

そのうち、1階には向かって左側に日本では珍しいプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)専門のバーがあり、それ以外は公開空地的な場所に。店舗があるのは1階の面積のうちの三分の1ほどだろうか。奥にある階段、エレベーターに向かう通路部分、公道寄りの手前部分にはベンチも置いてあり、通りすがりの人などでも自由に使えるようになっている。

建物奥から公道側を見たところ。贅沢に取られた空間で、これを上手に使えば全体が賑やかな場になるはず
建物奥から公道側を見たところ。贅沢に取られた空間で、これを上手に使えば全体が賑やかな場になるはず

これは賑わいを生む場としての想定。ベンチの脇にはペットのリードを掛けるためのフックも用意され、散歩の合間に一休みという利用も想定される。

店舗の仕切りも開け放す気になれば解放でき、曖昧な境界の空間になっている。駅から近く、人通りもある場所なので、ここでマルシェその他イベントをしたいというニーズも生まれそうだ。

天井高があるため、実際以上に広く感じられる
天井高があるため、実際以上に広く感じられる

空間としては天井高が3.5mあり、非常に開放的。元々の建物の作りが良かったであろうことが推察できる。

2階から4階はこうしたガラスと木の仕切りでブースが作られている。窓際には自由に座れる席も。各フロア床材などは異なっている
2階から4階はこうしたガラスと木の仕切りでブースが作られている。窓際には自由に座れる席も。各フロア床材などは異なっている

2階から4階までは2坪ほどのブースが用意されている。仕切りは木とガラスでできているので閉塞感はなく、階段を上がっていくとフロア全体が見渡せて広がりを感じる。窓辺には机、椅子が置かれ、ここも好きに利用できる。

尚建の徳山明氏によると馬喰横山には現状、こうしたちょっとした休憩ができるスペースがなく、たいていはコンビニのイートインスペースを利用しているのだとか。そうした人たちが建物内に入ってきて利用するようになれば、建物にとっても関わる人が増えてプラスになる。

現在工事中の5階、バックオフィス
現在工事中の5階、バックオフィス

5階は店舗を借りた人たちのバックオフィス。階下の店舗の中では事務作業はやりにくろうし、休憩場所も必要だろう。キッチンにロッカーが備え付けられてあり、今後、内装を整備後に机や椅子等が配される予定だ。

改装に当たっては使える限り既存を利用、床、壁はもちろん、エアコンなどの設備も一部は利用した。ただし、給排水についてはほぼ交換となり、ここに費用がかかったという。

道路に面した広い空間が使えるので、そこを自店舗のアピールの場として使える
道路に面した広い空間が使えるので、そこを自店舗のアピールの場として使える

2階以上のブースの賃料は10〜13万円の予定で、そこに管理費・共益費が4〜5万円プラスされ、総額では10数万円。1階の広い外にも開かれた空間、5階のバックオフィスも含めて利用できるので、そうした空間を上手に活用できる人にとっては損はなかろう。

1階を上階への呼び込みのためにうまく使えれば、路面店を借りるよりはお得かもしれない。ただ、一般的な店舗、オフィス以外を知らない人は戸惑うだろう。その意味では使い方次第という部分のある建物である。

業種としては小売り物販・ネイルなどの美容関係、古着などを想定しているものの、特に何でなくてはと限定しているわけではない。

4月から募集を開始しているが、タイミングが悪く、不動産の動きは以前に比べると今ひとつな感じ。だが、経済の先行きが見えない時代でもあり、このところ、シェアして使うタイプの店舗のニーズが言われるようになってきている。まだ着目する人の少ないまちではあるが、いずれ化ける可能性が高いことを考えると、ここが起爆剤になり、大きなうねりになっていくことを期待したい。

個人的には取材時に近所にオープンしたばかりというカフェの店主がハンバーガーを持って1階店舗に挨拶に来ていたのが印象的だった。

少しずつ増えている面白い店舗が繋がっていけばまちの顔が見えるようになるはず。そのための場としても一見無駄に見えるスペースが多数あるbirthは拠点になり得るのではなかろうかと思ったのだ。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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