コロナ一色だった2020年だが、8回目の開催となるリノベーション・オブ・ザ・イヤーもまたコロナの影響が大きかった。
だが、それだけにとどまらず、初回から拡大し続けてきていたリノベーションの対象は住戸の内部から建物全体、地域、そして今回は社会にまで及ぶようになっていた。
同様にここ何年か、重視されるようになってきた性能向上はいまや必須とされるまでに。こうした変化を見ながら、賃貸経営に役立つポイントを探っていこう。
在宅時間長期化でより求められるようになった住宅性能
2020年後半以降、住宅関連での話題は大きく2つあった。ひとつは立地の問題。長らく利便性重視で都心部に向けられてきた目が郊外、地方へと転じたのではないかという点である。
そして、もうひとつは在宅時間が長くなり、家で働くこともありうるという生活の変化にどう対応すべきかという点である。
2020年のリノベーション・オブ・ザ・イヤーの総合グランプリ作品「リモートワーカーの未来形。木立の中で働く。住まう。」(株式会社フレッシュハウス)はこの2点に対する、現時点での答えである。

リノベーションされたのは山梨
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