大阪市に隣接、小規模な工場などが多数集まっている東大阪市には昔ながらの文化アパートがあちこちに残されている。4畳半に風呂無し、トイレ共同という木造2階建ての文化アパートを大胆に改装、3戸のメゾネットにした例を見てきた。
好立地に4畳半一間が20戸
大阪難波駅から近鉄奈良線で12分。同線に加え、おおさか東線も利用できる河内永和は都心部への通勤には便利な立地である。その河内永和の駅から歩いて7分。かつて弥生荘と言われていた建物は路地に瓦屋根の長屋などが残る住宅街の中に立地している。
建物は1963年竣工の木造2階建てで、道路に面した玄関を入ると建物中央の廊下を挟んで左右に4畳半一間の部屋が10戸。2階にも10戸あるので計20戸。風呂はなく、トイレは共同という昔ながらの文化アパートである。
近隣にも長屋その他を所有するオーナーが以前の所有者に頼まれて弥生荘を取得したのは3年前。その後の台風で屋根に被害を受け、雨漏りも始まっていた。普通だったら取り壊して建売住宅にするところで、周辺にはそのようにして建てられたのであろう新しい住宅も多
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる