技術の進展や業務内容の変化等で使われなくなる建物が出始めている。身近なところでは銀行の支店が統合されるなどであちこちで閉鎖されているのが分かりやすいところ。
2021年7月3日にオープニングイベントが行われた川崎市高津区・溝の口にあるNTT溝ノ口ビルもそのひとつ。元々は通信基地局として使われていたが、今後はBOILという愛称のもと、従前とは全く異なる用途でまちに賑わいをもたらす場として再生されることになった。
得意分野を持ち寄って2社が連携
BOILが立地するのは東急田園都市線、大井町線「溝の口駅」、JR南武線「武蔵溝ノ口駅」の駅から商店街を抜けた少し先。歩いて数分というところだろうか。元々はNTT東日本の通信基地局、オフィスなどとして40年以上使われてきた建物で、窓口業務の縮小などの行効率化により施設内に余白が生まれ ていた。
同物件に限らず、NTT東日本は同様の物件を全国に抱えており、今後、それらの建物をどう活用していくかは課題のひとつ。その課題解決のため、同社がビジネスパートナーとして選んだのが今回のビルの企画、デザイ
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