「投資用ワンルームマンションの外壁タイルの浮きや剥がれに関する相談をここ半年で4件受けました。これは異常なこと」と話すのは、ホームインスペクションなどを行うさくら事務所のマンション管理コンサルタントの土屋輝之氏。外壁タイルは重く頑丈で、高い場所から落下すれば、重大な人身事故などを起こしかねない。なぜ今、外壁タイルの不備に関する相談が増えているのか? また補修する見極めポイントなどを聞いた。

タイルの施工不備を調べていくと、
同じ施工会社や分譲会社にたどり着いた
土屋氏は2005年から16年ほどにわたり、マンションの外壁タイルをはじめとした調査を担当している。投資用ワンルームマンションや1棟ものの収益物件の外壁タイルの不具合に関する相談はこれまでは比較的少数で、実際に調査の依頼を頂いた数は2件ほどであった。それがこの半年で、2倍にも増加しているというから見逃せない。
「相談を受けた4件のうち、2件はどれも分譲されてから、6〜7年、10〜11年目。10〜11年前といえば、リーマンショックの後で建築の請負価
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