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東京・神保町の築40年狭小地ビルを収益の上がる不動産に再生。企画力とデザイン力の秘密は?

賃貸経営/リノベ・修繕 ニュース

2022/07/01 配信

ヴィンテージな外観
を活かしたリノベ

千代田区神保町は、都心の利便性がありながら、古書の街、学生街といった顔も持つ。そんな神保町から歩3分、水道橋駅からも歩6分という好アクセスで、白山通りから一歩、路地に入ったところにオープンした収益ビル再生プロジェクト「gran+神保町」の内覧会に参加した。

元は出版社が所有していた築40年のビルが、ヴィンテージ感を活かした改装で驚くほどお洒落な雰囲気に仕上がっている。

白山通りから一歩入った静かな路地にお洒落な雑貨ショップかなと思えるような外観。
白山通りから一歩入った静かな路地にお洒落な雑貨ショップかなと思えるような外観。

一棟貸しオフィスを想定したリノベーションだが、一見、窓から見える雰囲気はお洒落な雑貨ショップかなと思えるほど。元のオーナーは、古書の町らしく老舗の出版社で、ヴィンテージなタイル外装や窓枠は実はそのまま。ただ、入居想定のスタートアップやベンチャー企業には、それなりのクリエイティブな感性が要求される。

階段自体がアート作品のようで建物のアクセントになっている。
階段自体がアート作品のようで建物のアクセントになっている。
天井を抜いて躯体とダクトを見せていて、古さを感じさせない。
天井を抜いて躯体とダクトを見せていて、古さを感じさせない。

そのため、窓枠を洒落たショップのフロントのようにインディゴブルーに塗装、入り口からも見える3階に上がる階段はアート作品のような仕上げになっている。半地下の駐車場はそのまま、貴重な駐車場付き物件だ。

家具付きでセットアップ
即入居できるオフィスに

地上5階建て、間口は約5m、地積55.40㎡/16.75坪で鉄筋コンクリート造で昭和58年築。リノベーションを手がけた「株式会社LOOPLACE(ループレイス)」は、築年の古い建物や空間を収益物件に再生する企業で、「gran+神保町」が9棟目。

「gran+(グランプラス)」シリーズは、家具付きのセットアップオフィスで、クリエイティブな空間やインテリア性の高さが入居企業のブランディングにもなると、スタートアップやベンチャー企業から選ばれているという。LOOPLACEが物件を購入、リノベーションをしてリース付けした上で、売却するというのが基本の流れだという。

DSCN9956

2階はレセプションで、打ち合わせやショールーム的な使い方も想定。
2階はレセプションで、打ち合わせやショールーム的な使い方も想定。
シンクもあって、お茶出しなどちょっとしたおもてなしなどもできる。
シンクもあって、お茶出しなどちょっとしたおもてなしなどもできる。

物件購入では、新耐震以降で検査済証のある物件を基準に、今までは地積が80㎡以上が中心。この「gran+神保町」については、LOOPLACE本社のある神保町であるという縁と、狭小地ビルリノベーションとショーケースにしたいという狙いもあり初めての取り組みだそう。

一棟貸しの賃料は150万円(2.5万円/坪)で、近隣事例の1.5倍という高め想定だ。入居想定は、20~30名のベンチャー企業で、このオフィスビル自体がそうした企業のブランディングも担うというデザイン性の高さをポイントにしている。

グリーンまでも含む(メンテナンスは、造園会社の紹介で別料金)、オール家具付きで、入居してすぐに事業を始めらる昨今のシェアオフィスのような形式が想定だ。

DSCN9963

3階のオフィスは、壁際を効率的に使い、窓際には独立したスペースも。
3階のオフィスは、壁際を効率的に使い、窓際には独立したスペースも。

DSCN9966

リノベーション前の写真。外観は生かし、中は現在フローリング調塩ビタイルで驚くほどの変身。
リノベーション前の写真。外観は生かし、中は現在フローリング調塩ビタイルで驚くほどの変身。

階層ごとに2階はレセプション、3階(壁際に机が並ぶ業務的スペース)・4階(ミーティングもできる大きいデスク設置)はオフィス、5階はさらに自由度の高い見せ方でコミュニケーションスペースとしても使える。

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4階はフリーアドレスのデスクにもミーティングにも使える大テーブル。白い壁にはプロジェクターで投影も。
4階はフリーアドレスのデスクにもミーティングにも使える大テーブル。白い壁にはプロジェクターで投影も。
5階はコミュニティ的な役割を想定してコーディネート。テラスにはふんだんにグリーンが置かれている
5階はコミュニティ的な役割を想定してコーディネート。テラスにはふんだんにグリーンが置かれている

2階と5階にはシンクのある水回りを設け、4階と5階のテラス席はウッドデッキでかなり遊び心がある。

エレベーターはないが上階に行くのが楽しくなるような隠れた意図も。トイレは各階に一つだがフロアごとに男女に分けて使うことを想定している。「gran+神保町」の延床面積約190.29㎡だが、200㎡以下であれば用途変更をしても建築確認が不要なので、一部を飲食業に使うことも可能性としてはあるのだ。

「gran+神保町」については、一棟貸しにリーシングのうえ売却を考えているということだが、LOOPLACEは工事・建設会社から不動産リノベーション事業に参入しており、今回のように築年が古い、狭小地などの物件リノベーションを請け負うことも可能だそう。

自社内に建築士はじめ建築工事、電気工事などの一級施工管理技士や宅地建物取引士もいて、コンサルタント、プラン、建築、インテリアコーディネート、リースまでを一貫してできるのを強みとしている。

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執筆:小野アムスデン道子(おのあむすでんみちこ)

小野アムスデン道子

■ 主な経歴

元リクルート週刊住宅情報関西版編集長。
月刊ハウジング編集長を経て、メディアファクトリーにて、世界的なガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集に携わったことから観光ジャーナリストに。
東京とオレゴン州ポートランドのデュアルライフと世界中を巡る取材で旅を基軸にしたライフスタイルについて執筆。国内外で物件運用中。
Own media【W LIFE】で40代からの豊かな暮らし方を発信。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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