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自室で仕事、食事、運動する人が増加。コロナ禍対応、サウナ付きの新しい単身者向け住宅とは?

賃貸経営/リノベ・修繕 ニュース

2022/09/26 配信

一都三県に19棟、1201室のシェア型賃貸住宅「シェアプレイス」シリーズを運営する株式会社リビタがコロナ禍での消費者のニーズに対応、新しい賃貸住宅ブランド「Well-Blend」をスタートさせた。第一弾となる「Well-Blend 阿佐ヶ谷」を見学してきた。

自室で仕事、食事、運動をする人が増加

築年数の古い社員寮、社宅は共用部がゆったりした作りであることが多く、それを活かして使えれば大きなプラスになる
築年数の古い社員寮、社宅は共用部がゆったりした作りであることが多く、それを活かして使えれば大きなプラスになる

築32年の社員寮をリノベーション、誕生した「Well-Blend 阿佐ヶ谷」(以下ウェルブレンド)の大きな特徴は多機能交流型賃貸住宅として住むだけの機能ではなく、暮らしを豊かにする機能を付加していること。

これはコロナ禍でシェア型賃貸を始めとする賃貸住宅に生じた変化を捉えたもの。シェアプレイス居住者にアンケートをとったところ、大きな変化が生じていたのだ。それが居室(専有部)での過ごし方。

2019年の時点では自室で仕事をしていた人は41.4%。ところが2020年の調査では73.6%にまで増えている。自分の部屋が仕事場に変じていたのである。これについては国交省その他の調査でも知られているところで、近年、仕事ができるスペースを備えた賃貸物件が増えてもいる。

だが、変化はそれだけではない。同調査では食事をする人も2019年の44.3%から67.1%へ増えており、以前よりも自宅で食事をする人たちが増えていることが分かったのである。

もうひとつ、増えていたのは運動をするという項目。2019年の時点ではわずか10.7%、10人に1人くらいだったものが、2020年には26.4%と4人に1人まで増えていたのである。最近、小規模で使い放題のジム、使う時間だけ借りるレンタルジムなどが増えていることを考えると、自宅で仕事をせざるを得ない人たちのうちには健康に気を遣い、なんとかしなくてはいけないと考えている人が増えていることが分かる。

一方、自室での過ごし方で多かったテレビ、動画を見るは74.3%から75.7%とほとんど変わっていない。のんびり過ごすだけで良かった自室にさまざまな要素が求められるようになっていたのである。

その結果、シェアプレイス入居者のうちには「普通の賃貸に引っ越したい」という人も出てきた。シェア型住居では新たに求められる機能までは満たせないと考える人もいたということだろう。

作業内容に応じて選べる仕事場を用意

1階共用部の中央にあるラウンジ。左手が外の人も利用できるブックサロン、右手が入居者のみ利用できるコモンキッチン
1階共用部の中央にあるオープンラウンジ。左手が外の人も利用できるブックサロン、右手が入居者のみ利用できるコモンキッチン
ブックサロン。地域の人たちにとってもうれしい空間になりそうだ
ブックサロン。地域の人たちにとってもうれしい空間になりそうだ
コモンキッチン。外部に面して大きな窓があり、明るい
コモンキッチン。外部に面して大きな窓があり、明るい

そこでウェルブレンド第一弾となる阿佐ヶ谷ではまず多彩なコモンスペースを用意した。中心となるのは1階。エントランスを入ったところには外部の人にも開かれたオープンラウンジ、書籍が置かれたブックサロンを用意、奥まったところには入居者が利用できるコモンキッチンを設け、さらにその奥には緩やかに仕切られた事前予約制のワーキングスペースを用意している。入居者はいずれも24時間利用できる。

集中できる個別のワークブース。4席用意されている
集中できる個別のワークブース。4席用意されている

自宅で仕事したいと言う変化に対してはオープンラウンジ、ブックサロン、そして予約制のワーキングスペースと使い勝手の異なる空間を複数作ることで入居者それぞれのニーズに応えようという意図だろう。ワーキングスペース4席は全60戸に対して少ないように思えるが、これは既存物件での利用状況などから導き出した数字とか。個別席ニーズは意外に高くないのかもしれない。

入居者向けの食堂(カフェ)とキッチンカーを導入

外部に開かれた場と入居者専用空間の間には食堂(カフェ)を設けた。ここには中央線沿線で飲食店舗やショップなどを運営する事業者が入り、入居者には限定価格で一日3食を提供。食事以外にも飲みものその他を用意する。

地域住民もキッチンカーで食事を購入し、物件内でイートインをし、食事を楽しむことができるようになっている。

また、食堂(カフェ)は内部に対してある意味、共有空間の管理者的な役割も果たす。1階部分は入居者の多くが利用する場になることが想定されるが、単身者向きの、それほど高額な物件でないことを考えると、ただ、そこにいるだけの管理人を配するのはコスト的に割高になりかねない。だが、食堂(カフェ)であれば営業中は誰かしらがそこにいる。入居者にとっては他者の、人の目が自然にある場所となり、場を見守る、トラブルを抑止する力となることが想定できるわけである。

この役目は外に対しても同様。緩やかに仕切られたラインを超えようとする人などにとっても人の目は意味を持つはずだからである。

この物件に限らず、最近のシェアオフィスや地域に開かれた空間では入口にカフェ、コーヒースタンドが配されることがあるが、賑わいに資するだけでなく、人の目という観点でその存在を考えてみると得るものがあるのではないかと思う。

1階には貸切可能なサウナ、ユニットバスも

1階奥にあるサウナスペース。個室1室分を当てているような感じだろうか、意外に作れそうである
1階奥にあるサウナスペース。個室1室分を当てているような感じだろうか、意外に作れそうである

1階にはもうひとつ、予約制で有料の1人用フィンランド式サウナ、ユニットバスもある。近年にサウナブームは驚くほどで、サウナの一言があるだけで、そこに向けて問い合わせが増えると聞く。賃貸住宅でサウナ付きはまだまだ希少。戸数があるなら設置してみてもおもしろいかもしれない。

屋上にもWi-Fiが飛んでおり、野外で仕事をすることも可能
屋上にもWi-Fiが飛んでおり、野外で仕事をすることも可能

それ以外の共用部としてはルーフテラスがある。アウトドア用の家具が置かれ、Wi-Fiが使えるのでもうひとつの仕事場としても使えるようになっており、1階と合わせて考えると仕事場については選択肢が豊富な物件といえる。

また、各階にはランドリースペースも設けられている。

室内にはシャワー、トイレ、洗面を設置

平均的な部屋の間取り。コンパクトに必要な機能が収められている
平均的な部屋の間取り。コンパクトに必要な機能が収められている

住戸は15.33uとコンパクトだが、シェアプレイスとは異なり、室内に水回りが設置されている。具体的にはシャワー、トイレ、洗面である。また、もし、置きたければ冷蔵庫、IHヒーターを置けば簡単な調理などもできる。

家具の設置された部屋。非常にシンプルながら機能的に作られていることが参考になる
家具の設置された部屋。非常にシンプルながら機能的に作られていることが参考になる

4階には4室の家具付きの部屋が用意されている。デスク、衣類収納が一体になった家具で有孔ボードを使われており、自分で収納部を増やすことも可能。シンプルな作りだが、使い勝手は良さそうである。

家具のない、一般的な部屋はこんな感じ。意外にバルコニーが広いと感じた
家具のない、一般的な部屋はこんな感じ。意外にバルコニーが広いと感じた

賃料は7万7000円〜9万2000円となっており、共益費は8000円。それ以外に水道光熱費が一律1万1000円かかる。賃料自体は周辺の15〜20u程度のワンルームと同等な額とのことで、いずれは共用部の魅力で価値をアップしていきたいそうだ。

プレス向けの内覧会の前週から入居検討者向けの内覧会を開始しており、法人を含め、順調に内見の予約が入っているとか。これまでのシェア型賃貸に比べると住戸内に水回りがあり、食生活も含めた健康的な暮らしを志向する人にはよりマッチした住まいであり、自宅で働く人にも十分なスペースが用意されている。新たなニーズにマッチした配慮がどのように評価されるか、気になるところである。

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健美家編集部(協力:中川寛子(なかがわひろこ))

中川寛子

株式会社東京情報堂

■ 主な経歴

住まいと街の解説者。40年近く不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービス、空き家、まちづくり、地方創生その他まちをテーマにした取材、原稿が多い。
宅地建物取引士、行政書士有資格者。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。

■ 主な著書

  • 「ど素人が始める不動産投資の本」(翔泳社)
  • 「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)
  • 「解決!空き家問題」「東京格差 浮かぶ街、沈む街」(ちくま新書)
  • 「空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる がもよんモデルの秘密」(学芸出版)など。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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