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築27年の社宅を賃貸マンションにリノベ、「暮らしのアップサイクル」で賃料もバリューアップ

賃貸経営/リノベ・修繕 ニュース

2022/10/22 配信

都営三田線高島平駅から徒歩10分、東京都板橋区新河岸2の築27年の社宅をリノベーションした都市型賃貸レジデンス「コンフォリア高島平」(RC造 地上8階建て、敷地面積:3740㎡、建築面積:1980㎡、延床面積:8480㎡)がこのほど竣工した。

事業主は東急不動産(東京都渋谷区)、企画・設計・管理・施工はコンペで選ばれたリノベる(東京都港区)が担当し、全76戸をファミリー向け高級賃貸マンションに生まれ変わらせた。

ファミリー層をターゲットにした3LDK(75.60㎡)が全76戸中52戸を占める
ファミリー層をターゲットにした3LDK(75.60㎡)が全76戸中52戸を占める

全76戸・3タイプの専有住戸を複数のターゲット種別に合わせて5タイプに改修。最多の52戸は75.60㎡の3LDK 。いわゆる田の字形だった間取りを、和室を取り払ってLDを拡張し、キッチンもオープンにした。同じ平米数を1LDKにして無垢フローリング、磁器質タイルなど内装に高級感をもたせたプレミアムタイプも3戸用意している。

LDKのBefore
上記3LDKと同じタイプの部屋を別角度から撮影したBefore

都内を中心に高級賃貸マンション「コンフォリア」シリーズを手掛けてきた東急不動産にとって、本物件は初の一棟リノベーションとなる。

「暮らしのアップサイクル」をコンセプトに、既存躯体のみならずリノベーション工事で出たレンガや枕木などの廃材を活用することで、環境に配慮しながらも上質な暮らしを楽しめる空間を実現した。

既存建物の中庭にあったレンガを再活用したエントランス
既存建物の中庭にあったレンガを再活用したエントランス

東急不動産ホールディングスの保全森林である岡山県西粟倉村の間伐材も、共用部のワークスペースやキッズスペースの家具や、専有部の表札に有効活用している。

間伐材を利用した表札。環境への配慮のシンボルであると同時に、意匠性も実現させた
間伐材を利用した表札。環境への配慮のシンボルであると同時に、意匠性も実現させた

また、2重サッシなどによる断熱改修を実施することで、既存建物では珍しいBELS☆3の認定を取得。エネルギー消費量を14%削減できると同時に、建物の環境性能を見える化することで、投資物件としての魅力を向上させたという。総工費は非公表ながら、工期は約6.5ヶ月と新築マンションに比べて大幅に短縮されており、収益性も高いと推測される。

旧社宅ならではの豊富な共用スペースは、入居者が自由に利用できるワークスペース、プレイルーム、テレワークルームに改修。中庭にはキッズスペースとドッグラン、菜園を設置し、入居者の 多様なニーズに対応可能となっている。

賃貸物件には珍しく、LFCコンポストも導入した。入居者の排出する生ごみを堆肥に変えて、共用部の菜園で活用する予定。現代人の環境意識に訴えることで、物件の価値を高めていく。

キッズルーム(黒岩翼写真事務所提供)
キッズルーム(黒岩翼写真事務所提供)

ペットブームを考慮して、全戸ペット飼育可。さらに2階部分には、猫専用ドア付き室内ドアやキャットウォークを備えた猫との暮らしを想定した住戸を2戸、ペットゲートや散歩グッズをしまえる玄関収納を備えた犬との暮らしを想定した住戸を2戸計画している。

既存駐車場の一部はテナント区画とした。ペット専用ランドリーを備えたコインランドリーが開業予定。このテナントを軸に、従来はフェンスに囲まれて閉鎖的だった外構を外部に開かれた広場にリニューアルして、バス通りである前面道路やバス停とシームレスにつながるランドスケープとした。外構の土留めにも、既存コンクリートを解体した廃材を再利用している。

フェンスを取り払い、バス停と一体化させた広場
フェンスを取り払い、バス停と一体化させた広場

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健美家編集部(協力:大崎良子(おおさきりょうこ))

■ 主な経歴

全国紙、大手デベロッパー勤務を経て、不動産ライターに転身。
三代続く不動産投資好き。地方都市の一棟アパートや山林投資を主戦場にしてきた親世代と異なり、都心の区分マンションを中心に投資を続けている。
アメリカを中心に海外不動産にも造詣が深い。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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