入居者とオーナーがともにつくる文化住宅リノベーションプロジェクト、「ネオカスタム賃貸」が大阪府大阪市住之江区北加賀屋で始動している。
アートの街に「生活を彩るサービス」のニーズが増加
北加賀屋は、かつて造船業で栄えた街。時代の変化とともに工場の移転や高齢化による空き地・空き家問題が深刻化している。
そんななか、造船所跡地や空き家を活用することで「芸術や文化が集積するまち」として再生を目指す取り組み「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」が2009年にスタート。
現在では、約40の創造活動を行うスペースが開設され、約100名のアーティストやクリエイターがこのまちを活動拠点にして日々創作に取り組むようになった。
「アートのまち」としての認知が進んだことにより、創作活動に寄り添う仕組みは根付いてきているが、暮らしに寄り添う仕組みにはまだまだ余白が多い。ゆっくりできる喫茶店や、本屋、パン屋など、日常生活に彩を添えるサービス業に対するニーズが高まっている。
こうした背景を考慮して発案されたのが、先述の文化住宅リノベーションプロジェクト「ネオカス
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