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不人気のアパート1階をウリに変える外構リフォーム4選【不動産投資家のDIY&リノべ講座Vol.8】

賃貸経営/リノベ・修繕 ニュース

2023/02/05 配信

空室になりやすい1階入居者の
愛着を高めるアイディア

築古賃貸物件の改修アイディアを軸に、空室対策や不動産活用を実現していくためのプラットフォーム「モクチンレシピ」。

「少しの予算と工夫で、たくさんの魅力を」を合言葉に、会員に向けてコストパフォーマンスの高いレシピを提供している。

本連載は、そのモクチンレシピの改修・リフォームのアイディアをもとにした『不動産投資家のDIY&リノべ講座』である。

VOL.8となる今回は、前回に引き続き、今すぐに検討できる低予算の「外構リフォームのアイディア」を紹介する。

モクチンレシピを展開するNPO法人CHAr代表の連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)さんは「外構の改修・リフォームを考える上で、入居者に『ここが自分の居場所』と愛着を感じてもらえるような空間づくりが大事だと考えています」と話す。

部屋を建物の外まで拡張する
リフォームアイディア

窓の高さに合わせて張り出しのデッキをつくる「窓からデッキ」
窓の高さに合わせて張り出しのデッキをつくる「窓からデッキ」

一般的に、アパートの1階の窓の外はエアコンの室外機が置いてあるだけだったりして、殺風景になりやすい。

そこを、入居者にとって価値のある居場所に変えていくのが今回紹介するレシピの狙いである。

?連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)建築家、起業家。1987年生まれ。2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2012年にNPO法人モクチン企画を設立。
?連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)建築家、起業家。1987年生まれ。2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2012年にNPO法人モクチン企画を設立。

モクチンレシピの「窓からデッキ」は、窓の高さと同じデッキをとりつけて、居場所を広げるとともに、部屋を広く見せる効果もあるリフォームアイディアだ。

室外機の周りはデッドスペースになったり、モノがごちゃごちゃと置かれたりしやすい。そうすると外からの見栄えも良くない。
室外機の周りはデッドスペースになったり、モノがごちゃごちゃと置かれたりしやすい。そうすると外からの見栄えも良くない。
床の色とデッキの色を合わせることで、広く感じさせる効果がある。
床の色とデッキの色を合わせることで、広く感じさせる効果がある。

ポイントは、デッキの色を居室の床の色に合わせること。空間をより広く感じさせる効果があるからだ。

デッキをDIYすればコストを抑えられる。センスよくまとめれば、外から見たときの物件の見栄えもよくなるだろう。

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【改修費の内訳】
幅1.8m、奥行き0.75m、高さ0.4mの場合
50,000~65,000円程度

<内訳>
材料(束石、束、根太、デッキ材):25,000円
大工手間:25,000円(DIYの場合は不要)

<合計>
50,000円
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仕切りをつくることで
価値ある空間が生まれる

フェンスや植物で隣地との境目をゆるやかに区切る「ゆるやガーデン」
フェンスや植物で隣地との境目をゆるやかに区切る「ゆるやガーデン」

窓の外のスペースにゆるやかに境目をつくることによって、居場所をつくるレシピに「ゆるやガーデン」がある。

緊急経路のスペースを確保しつつ、完全に目隠しないところがポイント。フェンスをつけてもいいし、植物を植えてもいい。

境目がないと隣人に遠慮して使えなかったり、逆にものを置かれてトラブルになったりする。
境目がないと隣人に遠慮して使えなかったり、逆にものを置かれてトラブルになったりする。
植栽は丈夫で育てやすいトキワマンサクなどをよくつかう。枝を切るなどの手入れは必要になる。
植栽は丈夫で育てやすいトキワマンサクなどをよくつかう。

フェンスや植栽がゆるやかな境界線になるだけではなく、目隠しにもなってくれるので、防犯対策としても効果が期待できる。

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【改修費の内訳】
2株を1セットにして2箇所に植えた場合

<内訳>
6,000円 × 4株 = 24,000円
根付け工事:25,000円

<合計>
49,000円

植栽はサイズや状態によって金額が異なるため、5,000円~15,000円くらいの間で検討するとよい。
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アパートの外観を
唯一無二の存在感に

建物の前に長い縁側を設置し、周辺の物件と差別化できるレシピ「縁側ベルト」。
建物の前に長い縁側を設置し、周辺の物件と差別化できるレシピ「縁側ベルト」。

これまでのレシピと比べるとコストがかかるものの、外壁塗装よりも見た目の印象を変えられるのが「縁側ベルト」と「ポツ窓ルーバー」を組み合わせたリフォームである。

格子状の部分が「ポツ窓ルーバー」で、腰掛けられるスペースが「縁側ベルト」。
格子状の部分が「ポツ窓ルーバー」で、腰掛けられるスペースが「縁側ベルト」。
リフォーム前は、アパートにありがちな外観だった。
リフォーム前は、一般的なアパート同じ外観だった。

縁側ベルト」があることでアパート1階部分に一体感が生まれるとともに、入居者に部屋を広く感じさせる効果がある。日向ぼっこをしながらお茶を飲んだりできる。

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【改修費の内訳】
長さ15m(1Kの部屋が1階に5住戸)の場合

<内訳>
材料材(束石、束、根太、デッキ材など):190,000円
大工手間:80,000円
塗装:88,000円

<合計>
358,000円
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あわせて紹介した「ポツ窓ルーバー」は適度に道路側からの視界を遮りつつ、開放感もある。コストはかかるものの、見た目のインパクトもあり、周辺にあるアパートとの差別化ができる。

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【改修費の内訳】
1部屋分の場合

<内訳>
材料費:80,000円
大工手間:900,00円
塗装:30,000円

<合計>
200,000円
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価値を生まないデッドスペースに
どんどん手を入れよう

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外構リフォームのレシピをいくつか紹介してきたが、必ずしも大きな工事が必要なわけではない。

「砂利が敷いてあるだけのスペースで芝生を育てたり、もしくはタイツを敷きつめたり、階段下にベンチをつくってみたりなど、価値を生んでないスペースにどんどん手を入れることをおすすめします。アイディア次第で入居者にとって価値ある空間になるからです」と連さんは締めくくる。

次回は、繁忙期にサッとできる「お手軽リフォームアイディア」を紹介する予定だ

興味がある人はぜひ、これまでに紹介した記事も、あわせて読んでみてほしい。

VOL.1 築古物件の差別化戦略
VOL.2 押入れの改修・リフォーム
VOL.3 300円でできるカラーリング
VOL.4 遊び心のある外構リフォーム (前編)
押入れの高コスパ内装リフォーム(後編)
VOL.5コスパ最強格の照明リフォーム
VOL.6コスパと住み心地を両立させる床リフォーム4選
VOL.7予算1万円からの高コスパ外構リフォーム

健美家編集部(協力:外山武史(とやまたけし))

外山武史

■ 主な経歴

SUKETTO合同会社代表
2009年からフリーランスで広告制作・編集執筆を行い、2020年に法人化しSUKETTO合同会社設立。

1年間にインタビューする人数は100名以上。経営者や不動産投資家をはじめ、会社員や美容師、農業関係者など多種多様な人の声を聞くことをライフワークとしている。

不動産関連では足立区や川口市をテリトリーとして、常に情報を集めている。

保有資格:経済産業大臣登録 中小企業診断士/宅地建物取引士

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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