築36年のビルがおしゃれなオフィスに
ポテンシャルのある下町という立地
東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄新宿線の住吉駅から徒歩2分。地上6階建て、築36年のビルを1 棟オフイスビルとして2022年12月にリノベーションした「gran+深川」。
IT企業が入居しているが、内覧会後、すぐに入居希望が出たという賃貸即決の魅力はどこにあるのだろう。

壁面サインは入居テナントの社名等に変更可能。
まず住吉駅は、2路線が利用でき、さらに有楽町線の延伸計画で豊洲から住吉駅間の鉄道事業も2030年代半ばの開業を目指して動き始めている。
下町らしい雰囲気にあふれ、モノづくりの街として知られる深川エリアにあって、緑豊富な猿江恩寵公園にも近い。そんな親しみやすさ・伝統や文化・利便性の高い場所は、立地だけでもクリエイティブなスタートアップ企業の志向に合う。都心中心地にはない古いものと新しいものが交じり合うコミュニティなども魅力的に映る。
「gran+深川」を手掛ける「株式会社LOOPLACE (ループレイス)」は、老朽化不動産を高収益不動産へ再生し、売却するというのがビジネススキーム。古い建物や空間を活かす不動産再生カンパニーで「既存の場を、おもしろくする」というコンセプトを掲げ、マーケットニーズをとらえたデザイン性の高いリノベーションを行う。
スタートアップ企業にシフト
造り込んだデザインでアピール
この「gran+深川」も屋上はスカイツリーを目の前に臨むルーフトップテラス、室内もフレキシブルなはたらき方ができそうな空間、クリエイティブな遊び心を感じさせるスペースを持つセットアップオフィスに仕上がっている。


地積173.08u、延床面積565.92u (ともに公簿)のビルの1階は駐車場、2・3・4階(100.80u)の基準階と6階(81.36u)は、入居企業が家具やパーティションでフレキシブルな使い方ができるシンプルなスケルトン空間。天井を抜いて高さを出し、露出させた配管もおしゃれだ。

5階フロアは家具を設置して、独創的なデザインの中、ミーティングやラウンジなど入居企業が自由な発想で使える空間に仕上げている。エレベーターホールを降りると、ものづくりの街から発想したサイン、やぐらでパーティションされたエリア、階段状にグリーンが貼られたフロアに腰掛けられるエリア、水廻りカウンターも設けたエリアと、クリエイティブなオフィスとして、またイベントなどにも使えそうだ。




ルーフトップテラスにはウッドデッキが広がり、中央にはコミュニケーションの場やランチ時にも重宝なテーブルとチェア、作業もできるハイカウンターやベンチテーブル。スカイツリーを臨む、実に気持ちのいい天空の空間だ。

企業がオフィスを一から作り上げるのはなかなか大変なもの。こうした自由度もあるセットアップオフィスは、創造性も大事にする企業の需要にかなっている。
この「gran+深川」は、価格52,000万円で、表面利回り6.0%、オーナーチェンジの1棟収益物件として売り出し中だ。購入者の希望があれば物件の運営・維持管理はLOOPLACEが委託を受ける。
gran+深川(グランプラスフカガワ)
https://gran-plus.com/rent/fukagawa
LOOPLACE (ループレイス) https://looplace.co.jp/for-owner/
執筆:
(おのあむすでんみちこ)