古い建物は開けて見なければ分からないと言われる。外から見て大丈夫、まだ使えると思っていても、実際には土台がダメになっていて多額の費用がかかるなどのケースが多いのである。もちろん、そもそも、予算がないという場合もあり、築年数の古い空き物件はどうしても放置されがちである。
そんな物件を抱えている人に気になる仕組みが登場した。リノベーションの世界では実績のあるルーヴィスが手掛ける「カリアゲ」である。これはリノベーション費用をルーヴィスが負担、その代わり、オーナーから安く借上げて、その賃料差から費用を回収する仕組みである。
その第一号となる品川区、林試の森公園近くの木造アパートが竣工、見に行ってきた。
■三重苦物件には、利回り10%以上という魅力が
このエリアには細い路地に面した古い木造アパートが多く、この物件も築50数年、1階、2階にそれぞれ1室のみという小さなもの。しかも、物件が面している道は元水路で建築基準法上の道路ではない。当然、再建築不可である。そのうえ、借地権でさらに水道管、ガス管が他人の敷地内を通っており、交換などが難しいという。言ってみれば三重苦を抱えた物件である。
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