シェアハウスは大半が既存建築物利用で計画される。初期投資をできるだけ抑えて利益を最大化しようというわけだが、東急田園都市線溝の口駅、JR南武線武蔵溝ノ口駅から徒歩数分に立地するスミタス溝ノ口は非常に珍しく新築で、しかも小規模認可保育園「アプリコット保育園246」が併設されている。
新築になった理由は「築50年超の既存建築物が老朽化しており、改修して使うには無理があったから」と経営するアプリコット倶楽部の廣部嘉一氏。保育園併設は廣部氏の本業が幼稚園情報を発信するサイト運営で、以前からいずれは自分で経営することを考えていたためである。
ただ、既存の物件が建っていたのがそれなりにまとまった土地であり、そこに単一の機能の建物を作ることには不安があった。今は保育園不足だが、それがずっと続くとは限らない。いずれニーズが減少することも想定される。
また、一般的な賃貸住宅に建替えるのにも不安があった。建設費が高騰している現状で3階建て、18室のアパートを建てる試算はしてみたものの、そこから上がる収益では割に合わない。加えて建替え前のアパートその他相続した賃貸住宅では滞納や契
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