高齢者の孤独死が社会問題化している中で、特にマンションやアパートの大家は深刻な問題として受け止めている。高齢者が人知れず亡くなり、しばらくしてから発見されてニュースになるケースは増えている。そうした場面にいつ遭遇するか、家主は気がかりでならない。
亡くなってからしばらく経過した遺体は腐敗が進んでフローリングや畳の下、壁、換気扇など部屋中に腐敗臭が染みつき、体液は下の住人の天井まで染み出てしまう。
これから本格的な夏を迎えるにあたって、孤独死した場合、その遺体の腐食進行度は格段に早まる。そうした状況に陥ったときの部屋の原状回復で鍵を握るのが特殊清掃である。
遺品整理・特殊清掃業務を手掛けるMind Company(東京都大田区)の鷹田了社長は、孤独死や自殺などの現場で最初に考えることとして、「汚染箇所の特定、遺体の搬出経路の特定、エアコンや換気扇の稼働の有無の確認だ。
臭いの発生拡散では、警察が部屋の中に入り捜査している過程で、警察官が歩いた共用廊下に臭いが付着して建物の広い範囲に移ることも少なくない。マンションの場合は、特殊清掃をするにあたって管理会社や管理組合に届け出が必要なケースもある」な
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