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完成前から申込殺到?「ザ・行列」賃貸マンションの作り方。

賃貸経営/ターゲット設定 ニュース

2回の内覧会&セミナーに40名近い人が集まった
2回の内覧会&セミナーに40名近い人が集まった

町田市のSTAPLE HOUSE KOGASAKAで行われた内覧会&セミナーに参加した。テーマは「行列のできるこれからの賃貸企画」。

外観だけ見てもどこが面白いのかは分かりにくいが、一歩入ると驚きが待っている
外観だけ見てもどこが面白いのかは分かりにくいが、一歩入ると驚きが待っている。撮影・HIDEKI_OOKURA

会場自体もそんな人気物件で3棟のうち、2棟は完成前に雑誌「ガレージライフ」で紹介されてすぐに申込みが入って決定。全戸を貸してしまうとどんな物件かを見てもらうことができないからと1棟はスペース貸しで運用。10カ月で350万円を稼いだものの、あまりの人気ぶりに清掃その他の手が回らないため、9月からは賃貸住宅で貸すことにしたというもの。さらに貸すことにした途端、すぐに複数の申し込みが入り、あっという間に決まったという。

セミナーではCREATIVE RESIDENCEシリーズの人気物件STAPLE HOUSEを作ったクリーク・アンド・リバー社・建築事業部・鈴木謙一氏とコンセプトの明確な住宅を紹介するウェブマガジン「ワクワク賃貸」を運営する合同会社コンセプトエール代表社員の久保田大介氏が登場。これから選ばれる賃貸住宅について語った。

まず、STAPLE HOUSE KOGASAKAだが、これはJR・小田急町田駅からは歩くと20分ほどもかかる、坂の多い場所にあり、賃貸住宅としては不利な立地。100uで相場は13万5000円から高くて16万円という場所で、最初の2棟を16万円で、最後にこれから貸す1棟は19万5000円であっという間に選ばれた。

シャッターの内部はこんな感じ。この広い土間だけで人気が出そうだが、それだけではない
シャッターの内部はこんな感じ。この広い土間だけで人気が出そうだが、それだけではない。撮影・HIDEKI_OOKURA

その要因はなんといっても他にない作りの物件であることだ。真四角な外観の建物には右手にドア、左側にシャッターがあり、入ると約半分ほどが15畳強の土間になっており、それを囲むように19畳強のLDKが配されている。

広いワンルームになったLDK。ダイニング部分の上部に注目
広いワンルームになったLDK。ダイニング部分の上部のハンモックネットに注目。撮影・HIDEKI_OOKURA

LDK部分は吹抜けとなっており、水回り、土間の上が19畳強の寝室。LDK、寝室は上下に別れてはいるものの、壁などがあるわけでなく、言ってみれば大きなワンルーム。東北でも通用するような断熱性能を備えていることから、こうした自由な間取りが実現できている。

セミナーの際にもこんな風景が。子ども達は帰りたがらないほど盛り上がっていた
セミナーの際にもこんな風景が。子ども達は帰りたがらないほど盛り上がっていた

しかも、吹抜け空間の一部にはハンモックネットが張られており、空中を浮遊するような気分で寝転がったり、跳ね回ったりできる。子ども達にとってはなんとも楽しい遊び場なのである。

鈴木氏によるとこの物件は「駅遠郊外オーナーへのソリューション」。具体的には

・住み手が望むライフスタイルを見極め、自由で大きな生活空間を作る(分かりやすくいえば借りたくなるような安くて広い、自由に使える空間ということ)

・良い街を作って新住民を呼び込み、地域の価値を上げる

・10〜15年後の変化は予測できないため、予測できる期間で回収できる事業規模とする

・相続トラブルにならない建築計画(この場合は戸建というやり方)

・生産緑地開放で周辺に賃貸住宅が増えることを見こし、競争力のある計画とする

ということだという。

1階は土間も含めて回遊できるような作りの大きなワンルーム。水回りも広い
1階は土間も含めて回遊できるような作りの大きなワンルーム。水回りも広い
2階寝室も家具などで仕切れば良いとこちらもワンルーム状態。とにかく開放的で自由に使える家になっているのだ
2階寝室も家具などで仕切れば良いとこちらもワンルーム状態。とにかく開放的で自由に使える家になっているのだ

確かにあっという間に借り手が見つかり、時間貸しでも人気を呼んだことなどを考えるとコンセプトのある物件であることの強みがよく分かる。

サ高住だった頃に使っていた調理スペースを利用してゴルフのシミュレーションが楽しめる共有部を作るなど好きな人には魅力満載の空間だ
サ高住だった頃に使っていた調理スペースを利用してゴルフのシミュレーションが楽しめる共有部を作るなど好きな人には魅力満載の空間だ 撮影・Nobuki Taoka

さらに同社では茨城県古河市でうまくいかなかったサ高住をゴルフ好き特化型の賃貸住宅にしたり、京急線雑色で屋上に家庭菜園のあるテラスハウスを作るなど、コンセプトの明確な賃貸住宅を手掛け、いずれも満室状態だという。

こちらは屋上菜園付き物件
こちらは屋上菜園付き物件。撮影・Nobuki Taoka

ひとつ、残念なのはそのコンセプトがきちんと伝わっているために満室というわけではないという点。建物の企画と消費者の間を繋ぐ不動産会社にコンセプトが今ひとつ伝わっていないというところだろうか。

コンセプト型賃貸に取り組む鈴木氏、久保田氏ともにその点の問題は認識されているようで、現状、コンセプト型賃貸を今までと同じようなやり方で不動産会社に仲介依頼してもなかなか決まらないと久保田氏。

コンセプト型賃貸の場合、立地で選ぶわけではないため、その地域の会社に頼んでもその部屋を借りたいという人に巡り合える可能性は低い。そのため、広範なエリアの不動産会社に頼む必要があるというのだ。また、ポータルでは決まったキーワード以外での検索ができないため、難しいとも。

将来的にはネットでダイレクトにユーザーに告知できれば良いはずで、久保田氏はすでにそのために将来の見込み客を集めるためのウェブマガジン「ワクワク賃貸」や魚や水生生物好きの人のための賃貸住宅「アクアハウスプロジェクト」ホームページを立ち上げるなどの活動を始めている。

集客に関してはまだまだ、改善、変革の余地はあるものの、当日語られたコンセプト型賃貸の必要性については多くの来場者が頷いていた。

街に一軒しか飲み屋がなければそこに行くしかないが、そこに新規開業が相次ぎ、その一方で人口が減るとしたらという久保田氏のたとえ話は秀逸で、賃貸業界も同じような状況にある。だが、残念ながら多くの不動産所有者、不動産会社はその危機に気づかず、旧態依然のやり方を続けている。そこから抜け出し、将来に続く経営を考えるとしたら「ヨソと同じ」が良いわけがないことは誰でも分かるはずである。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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