• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

3,542アクセス

ホームステージングで約2倍家賃アップ。エレベーターなし築古物件も空室回避

賃貸経営/ターゲット設定 ニュース

2020/03/03 配信

分譲住宅だけでなく、賃貸住宅でも注目を集め始めているのがホームステージングだ。中古住宅市場では、早期に買い手を見つけるために住戸内をモデルルーム風に飾り立てて内見者に好印象を与えて購入に向けて背中を押す効果が高く、その成約期間の短縮効果も見て空室対策などに悩む賃貸住宅のオーナーなどが着目しているためだ。

草分け的な存在であるホームステージング・ジャパン(東京都品川区)は、「平均で見ると、半年間空き室状態だった物件が1カ月以内で買主が見つかっている」という。なかには最短5分で決まった例もある。初日の案内で決まるケースも少なくないようだ。

日本ホームステージング協会(杉之原冨士子代表理事)のホームステージングに関する2019年度版の白書を見ると、中古住宅の売買物件では80%が3カ月以内に成約に至っている。

こうしたホームステージングを賃貸住宅に応用する例も増えている。空室の続く賃貸物件や入居者退去後の募集段階でホームステージングを導入し、早々に稼働させたい賃貸オーナーからの評価も上々のようだ。

室内に家具や小物、清掃などにより住空間を魅力的に見せるコストはさまざま。売買物件での平均は20万円ほどだが、賃貸の場合は家賃の1カ月〜1カ月半が一つの目安とされている。

空室対策の一つとして賃貸管理会社が提供するケースや、賃貸オーナーが費用を負担するケースも少なくないが、賃料1カ月程度の負担で早期に入居者が決まり、賃料のアップに応じてもらえることも考えれば費用対効果としては申し分ない。

賃貸ステージング後
▲「リノベ×ホームステージング」で家賃が倍近くになった事例(写真、日本ホームステージング協会の発表資料より)。
ステージング前
ステージング前

一般的にはホームステージングするための家具や小物などのレンタル代であったり、その搬入・設置にかかる費用と賃料水準で費用対効果は決まる。

同協会の調査によると、半数ほどが約2週間で成約に至っているが、内見の初日で賃貸成約するケースは少なくない。また、ホームステージングには地域によって好みが出るという地域性があるという。

東京で成功したテイスト(嗜好)のホームステージングの内容をそのまま大阪に導入しても評価されない、ということが多い。例えば、東京では洗練されたカッコイイ居室と評価されても、関西では「もっとコテコテの装飾・デザインでないと入居者からの受けが良くない」といった具合である。

最近では、空室となった部屋ごとにそれぞれのテーマ設定をしてホームステージングしたり、物件一棟を丸ごと対応する。入居してもらいたい属性を想像しながらそこにあった家具・小物、デザインなどを施して、なかには内見者がホームステージングのまま賃借したいとの申し出もあることからそのまま貸し出すケースもあり、実際に家賃を従来よりも高めに設定しても入居してもらえることもある。

■賃貸オーナーが自ら専門資格の取得も

同協会では、ホームステージングコンテストを実施しており、2019年11月には第4回コンテストを実施。計76の応募作品があり、このうち29作品が賃貸部門での応募だった。

「賃貸部門ではホームステージングを賃料アップの手段にしている事例が多い。DIYを取り入れる賃貸物件も出始めた」のが特徴だったとしている。

同コンテストの過去4回の作品を見ると、例えば「築古なオシャレ男部屋」では、築40年近いエレベーターなし4階建てマンションの1室を空室期間が1カ月未満で新たな入居者が決まった。

賃貸ホームステージング前
ステージング前
賃貸ホームステージング後
ステージング後 ▲「築古なオシャレ男部屋」(同協会の発表資料より)

20〜30代の男性ひとり暮らしを想定。1階テナントのサイクルショップで購入した自転車を飾り、クッションなどにも自転車柄を取り入れたり、壁面の稼働棚にはMac Book Airを置いてデスクとしての利用提案がなされていた。

また、築30年超45uでは、リノベとホームステージングでモダンな内装に仕上げたところ、家賃が5.3万円アップした。周辺の新築相場よりも1万円以上高い10.8万円で入居が決まったこの作品は、同年の賃貸部門グランプリを獲得している。

これまで賃貸仲介・管理、家具販売、リフォームなどの事業者のホームステージング参入が注目を浴びてきたが、ここにきて賃貸オーナーが専門の資格「ホームステージャー」を取得して自ら手掛けるケースが増えている。同協会としても、資格取得者を職業別に見ると、不動産オーナーが急速に伸びているとして賃貸領域での拡大にも期待を寄せている。

健美家編集部(取材・文、鹿嶋淳一)

健美家サイト会員登録で最新コラムやニュースをチェック!

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

ページの
トップへ