分譲住宅だけでなく、賃貸住宅でも注目を集め始めているのがホームステージングだ。中古住宅市場では、早期に買い手を見つけるために住戸内をモデルルーム風に飾り立てて内見者に好印象を与えて購入に向けて背中を押す効果が高く、その成約期間の短縮効果も見て空室対策などに悩む賃貸住宅のオーナーなどが着目しているためだ。
草分け的な存在であるホームステージング・ジャパン(東京都品川区)は、「平均で見ると、半年間空き室状態だった物件が1カ月以内で買主が見つかっている」という。なかには最短5分で決まった例もある。初日の案内で決まるケースも少なくないようだ。
日本ホームステージング協会(杉之原冨士子代表理事)のホームステージングに関する2019年度版の白書を見ると、中古住宅の売買物件では80%が3カ月以内に成約に至っている。
こうしたホームステージングを賃貸住宅に応用する例も増えている。空室の続く賃貸物件や入居者退去後の募集段階でホームステージングを導入し、早々に稼働させたい賃貸オーナーからの評価も上々のようだ。
室内に家具や小物、清掃などにより住空間を魅力的に見せるコストはさまざま。売買物件での平均は20万円ほどだ
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