不動産投資で一番重要なのは「利回り」であるという話をよく聞く。とにかく高利回りの物件を購入すれば、収入も多く手元資金もどんどん増えていくという考え方だ。また同義の話として「イールドギャップ」が重要であるというのもある。
「イールドギャップ」とは物件の表面利回りと借入金利の差のこと。もちろん、利回りの重要性については衆目の一致するところではあるが、投資指標として重視しすぎてはいけないという。
物件の選定にあたって、どのような指標を重視すべきなのか、首都圏在住のサラリーマン投資家Yさんに聞いてみた。
「あくまで私の考え方ですが」と前置きしたうえで、次のように話した。
「『利回り重視派』の主張は概ね次のようなものです(ただし、すべて1棟物件の取得を前提)」とYさん。
「一般的には、高利回りの物件を選択し『イールドギャップを大きくすること』が重要であると言われています。例えば表面利回り20%で金利5%でも15%のイールドギャップがある。仮に金利が10%に上がっても、なお10%のイールドギャップがあるため安全であると」
イールドギャップとは利回りからローン金利を差し引いた数字であり、バブルのころは7~8%の
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる