熊本地震から2カ月弱。災害の様相が少しずつ分かってきたが、そのうちでも興味深いのは同じ町内でもほんの僅か距離が離れているだけで、被害の様相が異なるという点。
東京新聞の短期連載「家が倒れる時」では耐震基準が強化された1981年以降に建てられた一戸建てのうち、倒壊した家が多い地域、比較的被害が軽微だった地域の違いが地盤にあるとしている。
現地を調査した香川大学の長谷川修一教授(地質工学)は、近接した両地域で、揺れに大きな差は考えられないといい、「地形や地盤の強度を考慮せず、建物に重きを置いている今の建築基準には限界がある」と記事にコメントしている。
また、被害認定に当たっている建築士の下会所豊さんも、一般の木造住宅(二階建て以下)の耐震強度には、マンションなどと違い、地盤の強弱は反映されないとコメントしており、木造2階までの住宅に関しては、新耐震基準以降だからと安易に強度を過信しないほうが良いというわけだ。
では、地盤を調べるためにはどうすれば良いか。いくつか方法があるが、ざっくりその地域全体の地盤を知るためには独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合センターが作っている20万分の1シームレス
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