昨年10月から今年にかけて、マンションの共用部分の損害に備えて加入する「マンション総合保険」の引き上げが続いている。
そもそも1棟マンションやアパートであれば、居住部分も共有部も含めて1棟ごとの契約で火災保険に加入するが、区分マンションではオーナーは自身の所有する専有部に火災保険をかけて、マンションの管理組合がエントランスから廊下、階段といった共用部分を対象にした保険へ加入する。
この共有部向けの保険は「マンション総合保険」といい、火災や台風、破損による損害を補償するほか、特約をつければ水漏れの調査・修繕や、設備故障の補償も可能となる。
保険料は立地や構造はもちろん、築年数・戸数・管理状況・補償範囲等といった、それぞれのマンションの条件により差がある。新築では10%程度保険料が下がる例があるものの、築年数が経つほどに保険料が上昇するケースがほとんどだという。
その理由としては、築古マンションほどリスクが高いとみなされるため。保険料改定率も同様に築年数が経っているマンションほど高い。とくに築20年以上が経っているマンションでは、過去にどれだけの保険請求をしたのかといった内容にもよるが、概ね値上り
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