2016年12月22日に発生した糸魚川の大火。火元となったラーメン店から出た火は周辺の建物に次々に延焼。翌23日の夕方に鎮火するまでの約30時間に、糸魚川駅北口の市街地中心部を含む一画を焼き尽くした。
速報値で建物の焼損棟数は約150棟、消失面積は約4万㎡に及び、地震時の火災を除けば1976年の山形県酒田市の大火以来の都市大火となる。12月25日時点で分かっている負傷者は11人で、死者が出なかったことが不幸中の幸いではある。
現場はJR糸魚川駅日本海口(北口)から北側にある商業地域で、低層の店舗や住宅が密集する、いわゆる木造密集市街地。
このところ、大火が無かったことから火の恐怖を忘れていた向きもあろうが、首都圏や関西圏などにも今回の地域のような危険なエリアは少なからず存在する。今回の大火の詳細が分かってくるまでにはまだ時間がかかろうが、それ以外の、火災に強い街を選ぶための基本的なノウハウをまとめておこう。
●燃えにくい街を選ぶ
行政が行っている燃えにくい街づくりの基本的な方法は大きく分けて2つ。ひとつはそもそも燃えにくくすること。そのために建替えに当たっては燃えやすい木造住宅から、耐火性能の高
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