熊本を始め、九州の地震動向は予断を許さない。被害に遭われた方々には心よりお見舞いを申し上げると共に、早急な復興への支援が行われることを願いたい。
さて、今回の地震の拡大に関連してさらなる地域での発災を心配する向きもある。日本には関東から九州まで続く、総延長1000キロ以上という長大な中央構造線という断層帯がある。
これは本列島ができる時代に形成された断層で、ドイツのE・ナウマンにより命名された世界でも第一級の大断層。
九州の八代から、四国の徳島、伊勢をへて長野県諏訪の南を通り、群馬県の下仁田、埼玉県の寄居付近でも確認されている。
国はそのうち、奈良県から愛媛県にかけてを活断層と判断、中央構造断層帯と名付け、将来の地震発生の確率を発表している。
この活断層は今回地震が起きたと見られる熊本の日奈久断層帯、布田川断層帯、さらにその影響を受けたと思われる東側、大分の別府、万年山断層帯に繋がっていると思われ、熊本、大分の地震がさらなる誘発を生むとしたら……という不安が
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる