2020年の株式市場は波乱の幕開けだった。米国がイランの軍司令官を暗殺し、その報復としてイラクに駐屯する米軍にイランが十数発のミサイルを撃ち込んだ。1月8日の日経平均は600円以上の下げ幅を見せて、昨年末の株高に伴う2020年への期待に冷水を浴びせた。
その後は、米イランの双方の応酬の本質を見て戦争を望んでいない、との判断が広がり株式市場は落ち着きを見せている。
このように株式投資には、企業業績の良しあしだけでなく、経済環境に直結するような外的要因により大きく変動する。政治・経済が安定していても、世界のどこかで起こった紛争・戦争で一気に儲けが吹っ飛ぶ世界でもある。儲けが吹き飛ぶだけでなく大きく元本割れに陥り資産が毀損する。
一方で金融資産を2倍、3倍に増やすことができる魅力もある。住宅・不動産の総合専門紙を発行する週刊住宅タイムズで編集長の中野淳氏は、「奇をてらった投資を勧めるわけではないが、株価の急伸で思わぬ利益を手にすることもある。知り合いの個人投資家は、過去に不動産ファンドや不動産の流動化を主力とする新興不動産会社の株の急伸により投下資金を短期に3倍ほどに膨らませた。3カ月ほどで1株1
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