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平成23年の1円玉の価値が2000倍に!? 日本円の希少硬貨が高値で取引されるシンプルな理由。

不動産投資全般/その他投資 ニュース

2022/01/08 配信

希少な日本円硬貨が高騰!
額面の数百倍、数千倍の値段で取引されている

2010年代に入り電子マネーが普及した。ここ数年はビットコインなどの仮想通貨も注目されている。

希少な硬貨の価格が高騰している。
希少な硬貨の価格が高騰している。

そのような中、需要が大幅に低下しているかに思えるリアル硬貨。身の回りにも、小銭を持たない、もしくは財布に小銭入れがない人も増えている。

しかしながら、2021年12月3日から2日間、株式会社新橋スタンプ商会が主催した世界の切手・コイン展示即売会「世界の貨幣・切手・テレホンカードまつり」では、希少で未使用に近い状態の1円玉に2000円の値付けがされていた。

株式会社新橋スタンプ商会
株式会社新橋スタンプ商会で取引されている硬貨。

高値で取引されているのは意外にも、平成23年、平成24年、平成25年、平成28年、平成29年、平成30年、平成31年、令和元年など比較的新しいものである。価格が高騰しているのは、製造枚数が少ないことが理由だ。

平成30年の1円玉の枚数は
平成2年の約6000分の1

造幣局が提供している貨幣に関するデータの中に年銘別貨幣製造枚数【令和2年銘】[PDF]というものがある。これを見れば、昭和23年から令和2年までに製造された硬貨の枚数や材料、デザイン、字体の変遷などがわかる。

高値で取引されている1円玉について見てみると、総じて製造枚数が少なく、特に平成23年は456千枚、平成30年は440千枚である。対して最も多く製造されたのは平成2年で2,768,953千枚。製造枚数は平成30年の6000倍以上とまさに桁違いだ。

平成23年、平成30年の1円玉が実際にいくらで取引されているのか知るためにオークションサイトなどで調べてみた。

状態の良し悪しにもよると思われるが、平成23年のものは350円前後で落札されており、平成30年の未使用のものは、2000円から3000円で売り出されている。

平成22年から平成25年の5円玉、50円玉も1円玉と同様、枚数が少ないため取引価格が高い。一方、100円玉と10円玉は枚数が多いため、プレミアムはついていないようだ。

参考までに、昭和期に製造された5円玉の取引も紹介すると、最も枚数の少ない昭和32年の5円玉で状態の良いものは額面の約50倍である250円前後、真ん中に穴が空いていない昭和23年の5円玉は約60倍である300円前後で取引されていた。

需要と供給で価格が決まるのは
希少硬貨も不動産も同じ?

将来の値上がりを期待して効果を取引するのか、それとも単純にコレクター心を満たすためなのかわからないが、高騰している硬貨を欲しい人にとっては、額面以上の価値がある。

硬貨の取引から浮かび上がるのは、製造枚数が少なく、枚数に対して欲しい人が多ければ価格が上がるというシンプルな事実だ。需要と供給によって価値が変わることが、如実にあらわれている。これは投資とは違うが、似ているところもある。

当たり前の話ではあるが、不動産投資も供給過多のエリアは差別化しないと苦戦するだろうし、反対に競争相手が少なければ平凡な物件でも入居が決まりやすい。

しかも、不動産投資は希少な硬貨のように、投資元本の価値が何十倍になる可能性を秘めている。健美家コラムで執筆している不動産投資家も、レバレッジ効果や複利効果、時間の力を借りて、資産を拡大している。硬貨の取引と異なり、希少な物件を自ら生み出すことができる点も、不動産投資の魅力といえるかもしれない。

ちなみに、希少な硬貨を探すために、筆者とその家族の小銭入れをひっくり返してたしかめてみたが、高騰しているものはなかった。財布の中に小銭が詰まっている人や、年末の大掃除や築古戸建の残置物撤去の際に大量の小銭が出てきた人などは、レアな硬貨がないか調べてみてはどうだろうか。

健美家編集部(協力:外山武史(とやまたけし))

外山武史

■ 主な経歴

SUKETTO合同会社代表
2009年からフリーランスで広告制作・編集執筆を行い、2020年に法人化しSUKETTO合同会社設立。

1年間にインタビューする人数は100名以上。経営者や不動産投資家をはじめ、会社員や美容師、農業関係者など多種多様な人の声を聞くことをライフワークとしている。

不動産関連では足立区や川口市をテリトリーとして、常に情報を集めている。

保有資格:経済産業大臣登録 中小企業診断士/宅地建物取引士

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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