多くのレオパレス所有者にとっては今回の施工不良問題は頭の痛い話だろう。入居者に転居してもらい、改修をしたとしても悪評が消えるわけではなく、すでに数多くの法人契約解除など、消費者のレオパレス離れは報じられているところ。最悪の場合、大量の空き家発生に繋がる可能性すらあり得るだろう。
だが、ビジネスの世界では良く言うではないか。ピンチはチャンスと。そして、今回の件にもその法則は十分当てはまる。要は発想次第だとスタジオA建築設計事務所・エネルギーまちづくり社の内山章氏。
「賃貸経営で入居者がゼロになる機会は経営破綻以外ではほぼないはず。せっかく全空になるのですから、このタイミングでこれまでのマイナスをゼロにするだけでなく、プラスに転ずる改修を行い、マイナスを逆手に取れば良いのです。一発逆転ホームランのチャンスです」。
その前に今回の施工不良問題を非常にざっくりとまとめてみよう。逆転の仕組みを理解するためには問題点を知ることが第一歩になるからだ。
問題発覚の発端は界壁が屋根裏まで達していないという、建築基準法違反である。これが住宅の性能にどういう影響を及ぼす
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