施工不良問題で渦中のレオパレス物件への融資を行なった金融機関に対し金融庁は先月(2月16日)、一斉調査に乗り出した。
レオパレスの破たんから、レオパレス物件に対する地方銀行の債権の貸し倒れを懸念したことがその理由とされている。
具体的には、レオパレス物件を建築する際に融資している地方の金融機関に対し、どれくらいの規模の貸付残高があるか、その中で返済が滞りそうな額の推計値などを詳しく調査するものだと考えられる。

レオパレス物件の施工不良問題についてはすでに様々な報道があるためそちらに譲るとして、本稿ではレオパレス社の先行きと投資家への影響について検討する。
■放送されなくなった「恋するレオパレスのCM」が暗示する未来
毎年1月から3月といえば、不動産賃貸業界では年に一番の繁忙期である。大家さん以外の方はなかなか意識していないと思うが、毎年1月になると、大手賃貸業者のテレビCM合戦が繰り広げられる。
もちろん大手は年間を通してテレビCMを放送しているが、この時期は特に放送回数が多いのが実感として捉えられる。
レオパレス社も同様で、本来であればこの時期に最もテレビCMを流すはずである。
しか
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