世界的な木材価格の高騰「ウッドショック」がじわじわと波紋を広げている。木材は日本人の日常生活に欠かせない素材であり、テレビや新聞でも連日報道されているように、消費者生活を直撃し始めている。不動産投資家への影響はーー。
「工期遅れ」に「そもそも着工できない」
大手ハウスメーカーも値上げに踏み切る
実際に、資材調達がままならず、竣工に遅れが出たり、そもそも「着工できない」という状況に陥ったりしている工務店が出始めている。大手ハウスメーカーでも、6月に大和ハウスと積水ハウスが相次いで、木造住宅の本体価格数十万の値上げに踏み切った。北米産のオーク材やウォルナット材を原料とする家具の値上がりも続き、ウッドショックはコロナ禍によるテレワーク促進で活況が続いていた住宅市場や家具業界に大きな影を落としている。
「地場の工務店さんが着工できないといったケースが実際に出てきている。困ったお客様がこちらに流れてきている」と話すのは、「住友林業」の都内住宅展示場の営業担当者。木材建材商社としての顔を持ち、山林経営も手掛けるなど、世界中に多様なサプライチェーンを張り巡らす同社にとって、「アメリカ発の今回のウッド
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる