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24歳の派遣社員から3棟の大家さんに。『ボンビーガール』出演の咲さん、 食費1日200円、髪の毛まで売る節約で【前編】

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2021/11/10 配信

日本テレビの番組『幸せ!ボンビーガール』に、食費1日200円、髪の毛まで売る節約生活をしながらアパート経営をする姿が取り上げられた田母神(たもがみ)咲さん。コツコツ貯めた貯金をもとに不動産投資を始め、今では収益物件3棟の大家さんになり、大家業を始めて12年が経つ。

その間、派遣社員として勤務するも、融資が組みにくかったことや派遣切りに合うなどの苦難もあった。派遣社員から、いかにして大家になったのか? 1棟目はどう入手したのか? 話を聞いた。

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購入したアパートの一室で、DIYを行う咲さん。

子供の頃からお年玉を貯金するなど貯金が習慣に。
自分も入居するつもりで1棟目のアパートを探す

大家業が軌道に乗った今も咲さんはリフォームなどを行う建設会社の会社員として働き、週末は所有する収益物件の1室で猫カフェ「cafeゆうなぎ」を営み、保護猫の支援などに力を入れている。

所有物件は次の通り。西武線沿線に長く住み、土地勘があることから、西武線沿線の所沢や小平に絞って物件を購入した。

【咲さんの所有物件】
●1棟目1020万円 埼玉県所沢市 単身者向けアパート 3戸 購入時:築30年程
●2棟目1800万円 東京都小平市 単身者向けアパート 4戸 購入時:築27年程
●3棟目2700万円 東京都小平市 戸建て4LDK(女性向けシェアハウス3戸&猫カフェ)購入時:築28年

銀行に貯金をするのが好きで、子供の頃からお年玉も貯めていた。しかし金利が低く、貯めても増えないことから不動産投資を考えるように。FXや株などにも興味を持つが、不動産の場合、上物なくなっても土地が残ることが安心感につながった。

「実家暮らしで、一人暮らしをしたいのと、家賃収入をえたいとの気持ちがあり、自分も入居できるようなアパートを買えば、両方叶えられると考えたのが不動産投資を始めるきっかけです。父がマイホームとして新築一戸建てを購入して、数年住んでは売却するのを数回繰り返しており、家は一生に一度という概念はなく、不動産投資にはあまり抵抗がなかったですね。」

1棟目を検討していた当時、貯金は600万円ほど。週に一度、食材の買い出しにスーパーに行き、1週間分の食材を買い込んでも1000円程度。食費は1ケ月で1万円程度。派遣社員や会社員として働き続け、コツコツ貯金してきた。

1棟目は健美家で見つけた1020万円のアパート!
勤続年数1年未満の派遣社員でありながら融資を組むも・・・

物件探しは、収益物件の専門サイトで検索し、気になる物件の情報をノートに書き留めていった。

1棟目から、区分ではなくアパート1棟を探していった。どんな条件で探したのだろう?

「幼い頃から戸建てで暮らしていたので、区分は、馴染みがなく、リフォームをするにしても自由がきかない感じがしていました。そのため最初から1棟もののアパートで、自分も住むつもりで住環境を重視しました。角地でトイレバス別、間取りは1Kか1DK、西武線沿線で価格が1500万円ぐらいまで、1戸は空きがないと自分が住めないので1戸は空きがあることが条件でした」

すでに入居者が入っている「オーナーチェンジ」では、自分が入居できる部屋がないため、対象外に。そうした条件のもと、所沢市で購入したのが、下の写真の1棟目である。

1棟目外観
1棟目の外観。3戸すべて空室だったが、「全ての部屋を見ることができ、状況がよくわかった」と振り返る。

「1棟目は健美家で見つけました。メールフォームから問い合わせた不動産会社A社からは現金一括払いでないと難しいと言われたのですが、ほかの物件で問い合わせたB社から、こんな物件もあると紹介されたのがこの物件で、元々それが欲しかったと話をし、B社の計らいでローンを組むこともでき、購入に至りました」

1棟目を買うまでに内見をした物件は、この1棟だけ。問い合わせをした物件は複数あるが、内見するほど興味を持ったのはこの物件だけだった。内見には不動産に詳しい父親も連れていった。

「室内を見ると、所有者が長く放置していたようで、何年も空室のままの状態でした。父の反応も、いまいち。でも私に買える物件はこういうものだと反対を押し切りました。徒歩14分ですが、物件までの道のりにスーパーが3軒、コンビニもあり、暮らしやすそうだと感じたことが決め手です」

頭金を貯金から捻出し、残る620万円は融資を利用した。当時、派遣社員で勤続年数1年未満だったこともあってか、融資を組めたのがノンバンク系のアパートローンで、金利4.8%だった。

「金利が高いと思いつつ、当時の自分には借りられるだけでありがたく、不安やリスクより買いたい気持ちが勝っていました」

入居者の募集は、契約時に知り合った仲介業者に依頼!
3戸中1戸に住み、2~3ケ月で、無事に満室に

1棟目室内1
1棟目の室内。DIYが得意な父親と一緒にペンキを塗るなどしてリフォームをした。

売買の契約時に知り合った売り主側の仲介業者が、地元の不動産事情に詳しいことから、客付けを依頼した。

「3戸あるうち、1階の1戸に住み、DIYをして、2階の2戸は2~3ケ月かけて入居者が決まりました。うち一戸の入居者は、8年ほど入居して、ありがたかったですね」

咲さんがすごいのは、その後も節約を続け、家賃収入と給料から生活費を差し引いた残りを返済にまわし、620万円をわずか3年で完済したことだ。

明日の後編では、その後、いかにして2棟目と3棟目を買い進めたか話を進める。

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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