コロナ禍で単身者向け物件のうちには空室が埋まらないと苦戦している例があると聞く。一方で決まる物件はあっという間に決まる。その好例が2022年2月に竣工した、テレビなどにもよく登場する不動産・住宅情報サイト『SUUMO』編集長の池本洋一氏が自身で初めて建てた集合住宅である。
竣工の時点で全15戸中14戸に申し込みが入っており、2月後半の見学時にはすでに入居済の部屋も。
何をどう考えて建てたのか、ご本人による詳細な解説には学ぶところが多い。漠然と言われるままに建てて決まる時代ではないと言われるが、池本氏の話を聞くと頷かざるを得ない。
選定基準を明確にして土地探し
池本氏が賃貸住宅を建てようと考え始めたのは2020年秋のこと。4つ理由がある。うち2つはある意味、役割として必要だというもの。
「賃貸経営についてセミナーをやっている、国の住宅省エネ関係の委員会に所属しているという立場からすると、省エネ性能を考えた賃貸物件を建ててみるべきではないかと考えたのです。
以前から、利回り追求が先行し
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる