• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

1万円で廃墟を購入!水回りも新設するリフォームで利回り25%!【女性大家みかりんさん 前編】

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2022/06/25 配信

職場の上司から相続物件の紹介が
一戸建てで価格は1万円?

以前ご紹介した大阪在住の女性大家みかりんさんは、ひょんなことから、1万円で廃墟物件を購入した。

1万円で購入した廃墟物件。キッチンの窓枠は木製。雨漏りの跡もある。
1万円で購入した廃墟物件。キッチンの窓枠は木製。雨漏りの跡もある。

相続物件だったことと、大家業をしていることを職場で話していたからこそ、つかんだチャンスだった。

経緯はこうだ。

ある方が亡くなった。ところが、その方には相続人となるべき親戚が誰もいなかった。そのため、その方は亡くなる前に、自身が所有していた賃貸物件を仕事関係の団体に寄付していた。

その団体は、寄付された物件の購入希望者を募り、何軒かは購入された。

しかし、長年空き家になっていてボロボロだったテラスハウスには、誰も購入希望者が現れなかった。物件が売れず、その団体は困り果てていた・・・。

たまたま、みかりんさんの上司が所属する団体だった事と、上司はみかりんさんが大家業を営んでいる事を知っていた。

そこで、築古物件を見事に再生しているみかりんさんにオファーが来た。話を聞いた彼女が手を上げて、その廃墟を購入することになったのだ。

「物件の引き取り手が居なくて、団体が困ってると聞いたのです。そこで、人助けのつもりでその物件を買いました」とみかりんさん。

「でも、内心では、『この物件は、最寄り駅も徒歩圏内と便利な場所にあり、きちんとリフォームすれば家賃も取れるだろう、とも思っていました(笑)」

不動産投資をしている事を、職場では内緒にしている方が多いと思うが、公言しておくと、そこから物件情報が得られる場合もある。

「常にアンテナを張っておくことが大事ですね(笑)」とみかりんさん。

ノールックで買ったけどボロボロすぎる…
「5000円に指値すれば良かった(笑)」

今回は購入価格が1万円だったこともあり、みかりんさんは、物件を見ずに購入した。また、費用を節約するため、登記も彼女自身が行った。

購入後、鍵をもらって物件に行ってみると、なんと鍵が合わず、玄関の引き戸が開かない!

慌てて団体に問い合わせみたが、鍵はその一本しか預かっていない、とのこと。

仕方なく、みかりんさんは鍵の近くの玄関ガラスを割って、そこから手を入れて、鍵を開けたそうだ。

そして家の中に入ってみると、ずっと空き家だったため、想像していたよりもボロボロだったそうだ。

玄関ドアの鍵の近くのガラスを、みかりんさんが割って鍵を開けた。
玄関ドアの鍵の近くのガラスを、みかりんさんが割って鍵を開けた。

物件は、築50年ほどの2階建てテラスハウス。風呂はない。台所のあたりは、2階ベランダから雨漏りがしていたようだ。

キッチンの上あたり、2階ベランダから雨漏りしていたようだ。
キッチンの上あたり、2階ベランダから雨漏りしていたようだ。

玄関と靴箱付近。
玄関と靴箱付近。
1階奥の物置部分。風呂ナシ物件。
1階奥の物置部分。風呂ナシ物件。

「もう少し形があるのかなと思っていたのですが、まさかの廃墟でした・・・。中に入った後は、『1万円ではなく、5000円に指値をしたら良かった…』と思いました(笑)」。

2階のベランダがある部屋。窓ガラスにはヒビが入っており、フスマも壁もボロボロ。
2階のベランダがある部屋。窓ガラスにはヒビが入っており、フスマも壁もボロボロ。

2階ベランダ。コンクリートにヒビが入っているようで、ここから下のキッチンへ雨漏りしたのだろう。
2階ベランダ。コンクリートにヒビが入っているようで、ここから下のキッチンへ雨漏りしたのだろう。

2階の和室。和室と洋室はフスマではなく、アコーディオンカーテンで仕切っていたようだ。
2階の和室。和室と洋室はフスマではなく、アコーディオンカーテンで仕切っていたようだ。
2階和室の方の小さなベランダは、板がパリパリに割れていた。その隙間から、1階の物置部分が見える。
2階和室の方の小さなベランダは、板がパリパリに割れていた。その隙間から、1階の物置部分が見える。
トイレは、和式ではなく洋式トイレだった。
トイレは、和式ではなく洋式トイレだった。

「廃墟物件でしたが、途中で心が折れずに済んだのは、リフォームは大工さん達プロに全部お任せしたからです」

「他の物件の時でも、打ち合わせをした後はあまり細かい事は言わず、職人さん達にお任せしています。今回は1万円で購入したので、好きにしてくれたら良いと思ってました(笑)」

大工さんとの打ち合わせでは、以下の事を決めた。

  • 風呂がないので、風呂を新設する。
  • 洗濯機置き場も新設する。
  • キッチン関係も新しくする。
  • 1階はLDKにする。
  • 2階は和室と洋室の2部屋をつなげて、洋室1部屋にする。
  • 2階ベランダは防水塗装して、木の枠を新たにつける。

ところで、大工さんから提案された1階の間取り案は、物件の奥からトイレ、風呂場、洗濯機置き場などの水回りをタテに並べる案だった。

しかし、それではLDK部分も細長くなってしまい、使い勝手も悪く、部屋が狭く見えてしまう…。

どうしようかと思案していたところ、打合せに同席してくれていたみかりんさんの旦那様から、妙案が提案された。つづきは次回へ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

健美家編集部(協力:野原ともみ(のはらともみ))

Twitter:@noharatomomiJ

■ 主な経歴

会社員をアーリーリタイアし、現在は不動産賃貸業、ライター業、イベント企画・運営業、J-REIT投資などをのんびり行っている。趣味は旅行と料理。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ