今年の不動産投資市場について、健美家の「今年の不動産投資を表す漢字2022 」アンケートの最多は「耐」であった。物件価格の高騰や国内外の政治・経済情勢に不確実性が増す中で、どのように資産を築いていけばよいのか、頭を悩ます機会の多い1年であった中で、個人不動産投資家の1人を取材した。
シンクタンクに勤める35歳の渡辺瞬氏は、「安定している会社や業種は、もはやないと思って資産作りを進めている」と取材に応じてくれた。
不動産投資を始める前は、今も続けている手元資金を使っての株や投資信託など金融商品に投資してきたが、「なかなか数億円という規模の資産を作れるイメージが持てなかった。だが、不動産の場合は、サラリーマンとしての自分の信用力を借り入れという形で、レバレッジに換えて、なおかつ、その借金を居住してもらっている人に返してもらう、という発想が自分の中で受けた」と話す。
ワンルームマンションを5戸運用中で、港区や品川区などの東京都心や城南・城西エリアに投資した。利回りは4%台という。当面の目標として10戸まで増やして50歳までに借入金を完済できれば、と今後の計画を練っている。
「あと15年、20年で8割
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