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不登校や発達障害など4児を抱え、 切に副収入を求め1年3ケ月で3棟購入するまで【やぐちさん】

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/01/06 配信

母子家庭で育ち、「一生働けるよう手に職を」との母の思いを受け、医療職の仕事に従事する、40代のやぐちあんさん。結婚して4児の母になるも、不登校や発達障害の子を抱え、子育てと仕事のバランスに悩む。

労働収入ではない副収入を求め、2021年4月より不動産投資の勉強を始め、1年3ケ月の間に、アパート2棟と戸建て1棟を買い進める。そんなやぐちさんの不動産投資体験談を紹介する。

やぐちさん
医療職に従事する傍ら、不動産投資を始めたやぐちあんさん。

小3の息子が登校後に行方不明?
医療職で職場の理解はあるものの、まともに働けない

コロナの影響もあるのか不登校児は過去最高を記録するほど、増えている。やぐちさんの4人のお子さんのなかにも、不登校など問題を抱えている子供がいる。

「小学生の息子は、登校後に行方不明になり、学校から呼び出しがかかることもあり、私の職場は理解がある方だと思うのですが、定時で働くことが難しい状態です。夫は間もなく50代で、下は1歳の子がおり、まだまだバリバリ働くつもりでしたが、労働収入ではない副収入が必要だと切に感じるようになりました」

身近に大家業をしていた叔母がおり、大家業にプラスの印象を持っていた。

「叔母は脳梗塞で入院生活が長かったにもかかわらず、貸家を3軒ほど所有し家賃収入がありました。お見舞いにいくと、お小遣いをよくくれ、そのお金で、辞書や参考書を買っていました。子供心に、働かなくてもお金に困らないのだと、家賃収入を魅力に感じたことを覚えています」

母からは「手に職を」と勧められ、やぐちさんは、働いて学費・生活費などを稼ぎながら勉強する「苦学生」をしながら、国家資格を取得し、医療職に従事した。

大家業をするなら、自分と同じように、苦学生をしながら頑張っている医療従事者の卵を応援できるようなアパートを経営したいと考えた。

「読書が趣味で、1日1冊は読みます。不動産の本を数百冊読めば自分でもできるかと考えたのですが、それよりも相談できる先生や先輩を見つけたほうが早いと考え大家の会に入って勉強をすることに」

2021年4月から不動産投資の勉強を始め、7月には1棟目を購入する。

「群馬在住で、最初は近くで探そうと考えたのですが、群馬に限定すると難しく、1都3県に広げ、コロナ禍で電車での移動が難しいタイミングだったこともあり、車で見に行けるところで、検討しました」

そうして最初に購入したのは神奈川県藤沢市のワンルームが6戸の新築アパートで不動産業者からの提案がきっかけだ。

1棟目
1棟目の外観。建物の真ん中に階段があり、各戸が隣接せず、防音やプライバシーの面からも魅力を感じた。

「物件探しをするなかでいい仲介業者さんとの出会いがあったことが背中を押しました」

最寄り駅の乗降客数や駅から徒歩10分以内であること。周辺に新築アパートがなくライバル物件が少なく、近くに大きな工場があり、 1~2駅離れた場所に大学があること、自分が新社会人のときに住みたくなるような住環境であることなどを総合して購入を決めた。

「夫と視察に行き、近くの工場の決算書や財務状態を確認して、工場に勤務する従業員を入居者に見込めると考えました。室内では玄関から部屋が丸見えにならない点や2口コンロで、一人暮らしでも料理がしやすそうな点が気に入りました」

金額は5600万、融資はノンバンクを利用して購入した。

「群馬だと信用組合や信用金庫などの範囲が狭く、ノンバンクで金利が高い点はネックでしたが、今後の家族のことを考えたときに、ノンバンクでも融資が受けられるなら買おうと考えました」

入居者はすぐに埋まり、退去があっても1ケ月も経たずに埋まる状態が続いている。

子への引き継ぎも視野に入れ、2棟目から法人化。
子の数だけ、物件取得を目指す!

2棟目からは法人化し、法人で買い進めることに。

「就労が難しそうな子がいるので、子供の数だけ4棟は購入しようと考えました。子供に引き継ぐことを考えて法人化しました。今思えば最初から法人にしておけばよかったです」

2棟目は不動産業者からの提案がきっかけで、2022年3月に埼玉県新座市で築7年のアパートを購入する。1棟目と同じノンバンク系の金融機関から融資を受けた。

「2300万で3戸のミニアパートですが、利回り8%以上でライバル物件が少なく、建物の状態がよい点が気に入りました。満室で、オーナーチェンジで買い、すぐに家賃入ってくる点もありがたかったです」

2棟目
2棟目の室内。ワンルームだが、トイレバス別で、築浅できれいだった。

前のオーナーが利用していた仲介業者を引き継ぎ、退去があってもすぐに入居者が入る状態が続いている。

3棟目は、戸建てを270万円で現金購入。
利回りは15%。更地にしてアパートを建てることも

次は現金で購入できるような戸建ても視野に入れて探し、2022年8月末、埼玉本庄市で築40年以上の戸建てを270万円、オーナーチェンジで購入する。入居者はペットを飼っていることから、そう簡単には、引っ越さないと考えた。

家賃は3万5000円だが、安く買えたことで、利回りは15%。

「医療従事者の人が住んでいるので、自分の理想的な貸し方です。退去されて、次の入居者が入らなくても、1Kが4戸入るアパートを建てたら、家賃5万×4戸で、20万家賃が入るなど想定して購入しました」

そうして3棟で家賃収入650万。ローンや経費を差し引いた、手取り収入が本業の稼ぎを超えるまでは、このまま買い続けていくつもりでいる。

最後に、これから不動産投資を始めようと考えている読者にアドバイスを!

「『人は人で磨かれる』と思っていて、人と会って、よき大家の先輩や信頼できる仲介業者さんを見つけることが大事だと考えています。はじめのうちは、不動産業者に怖いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、今はオンラインで気軽に相談できるので、オンライン面談も活用して信頼できる業者さんを見つけるといいでしょう」

失敗が怖いなら取返しがつくような小さな規模から始め、リスクを取りたくないなら、お金をかけてでも専門家にアドバイスをもらうこと。先輩大家さんも味方につけ、仲介業者と互角に話ができるレベルに知識を身に付けることも大事だと、やぐちさんは教えてくれた。

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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