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【続】自宅を貸して家賃18万の「ヤドカリ投資」。4000万を10年で完済した方法など財テク術

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/01/21 配信

昨年、健美家ニュースでご紹介した「自宅を貸して家賃18万,『ヤドカリ投資』は手堅い! 子の持病で休職中も家賃収入が支えに【吉永さん】」の記事は、20万アクセスを超えるほど多くの人に読まれ、ヤドカリ投資への関心の高さがうかがえるた。

そこで吉永さんを再度取材し、「ヤドカリ投資」についてさらに詳しく話を聞いた。

昨日公開の記事では、募集開始から1週間、1組目で入居者を決めた「内装&間取り&客付け」のポイントについて紹介した。

今回は、4000万円の住宅ローンを10年で完済した、吉永さんの財テク術について紹介する。

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家賃18万円で貸している自宅マンション。

「ヤドカリ投資」の魅力は、低金利の住宅ローンが使えること。
ただしローン返済中に、賃貸に出すことはできない

自宅を売却したり、賃貸に出すなどして、財を築いていく「ヤドカリ投資」。ヤドカリ投資の魅力は、低金利の住宅ローンが利用できることでもある。

もちろん最初から、賃貸に出す目的で、住宅ローンを組んで物件を買うことはできない。過去に健美家ニュースでも取り上げたが、住宅ローンを不動産投資に不正利用していたことが発覚し、一括返金を求められるなど、大きな社会問題になっている。

例外的に、転勤などの理由で、ローン返済中の自宅を人に貸すことができる場合があるが、原則、住宅ローン返済中の自宅を、人に貸すことはできない。こうした注意点を念頭においたうえで「ヤドカリ投資」を行いたい。

吉永さんの場合、定年まで住む予定で、住宅ローンを利用してマンションを買っている。愛知県名古屋市内で、4000万円ほどのマンションを、住宅ローンを利用して購入した。低金利のため、急いで返済しなくてもいいと考えていた。

二人目の子供が生まれたことで、部屋が手狭になり、次なるマイホームとして、戸建ての購入することになり、状況が一変する。

「2軒目の購入のために、セカンドローンを組もうと考えたのですが、条件的に、どうしても組むことができませんでした。ただその時には、ローンの残高分ぐらい、お金が貯まっていたので一括返済して、次の戸建て購入のために、新たにローンを組むことにしました」

ざっくりと10年で4000万円、1年で400万円返済に充てた計算になる。高収入の共働き世帯であれば、年400万を住宅費として捻出することは、さほど難しくないとの見方もあるだろうが、吉永さんの場合はどのように、住宅費を捻出したのだろうか?

●財テク術 その1:「財形住宅貯蓄」で住宅購入資金を貯める

まず1つは、頭金として、それまでコツコツ、給料天引きで貯めてきた「財形住宅貯蓄」を利用したことだ。財形住宅貯蓄とは、55歳未満の勤労者が金融機関を通して、5年以上の期間にわたって定期的に給料天引きにより、事業主を通じて積み立てていくマイホーム取得や持家のリフォーム等を目的とした貯蓄のことで、利子に対する非課税措置がある。

●財テク術 その2:「先取り貯金」で、残ったお金で生活する

日々の生活で、家計簿をつけるなど、切り詰めた「節約」は好きではないという吉永さん。お給料が入ってきたら、まずは一定額を、定期預金に回して、残ったお金で生活をする『先取り貯金』を若い頃から続けてきた。

「忙しいこともあって、細かく家計を管理するのは難しいのですが、先取り貯金をして、残ったお金で生活する方法なら、無理なく、続けることができました」

●財テク術 その3:投資に詳しい上司の影響で、株、投資信託でコツコツ増やす

経理部で働く吉永さんの上司はPL(損益計算書)、BS(貸借対照表)など仕事柄、よく理解しており、他社の決算書を分析し、それを元に、株や投資信託をしている人が多かった。

そうした環境に影響を受け、まずは自社株や上司に勧められた株を購入し始める。その後、自分で分析等して購入するも産後、仕事と育児と忙しいなかで、企業の財務状況や将来性などを分析しながら株を買うのは難しいと考え、投資信託を買う方法に切り替えた。

「株は会計の知識はもちろん、総合的な分析力が必要で投資初心者にはおすすめできません。それよりプロが分析して、よさそうな銘柄を寄せ集めたものを手軽な金額で販売している投資信託が無難だと考えています。

今ならNISAの非課税枠をフル活用して、節税しながら投資信託でゆるやかにお金を増やしていくのが得策なのではないでしょうか」

吉永さんの場合、自社株が成長したことも資金を増やした、1つの要因となっている。

「上場している自社の株は高くてなかなか買うことができないのですが、社員が買う場合、月々1万円など、少ない単位で買えた点がよかったかもしれません」

最初は投資に興味がなかった夫に投資術を指南し、投資に回す資金が二人分になったことで、お金が増えるペースも早くなっていった。投資は身近な人の影響が大きいと感じている。

●財テク術 その4:日々の生活で使うお金を「マイル」や「ポイント」に変え投資へ

ほかにも日々の買い物や消費、娯楽で使うお金を、現金ではなく、1枚のカードに集約して決済し、マイルやポイントに変える「ポイ活」も行ってきた。夫婦共通の趣味が『旅行』で、マイルを貯め始めたことがきっかけだ。あらかじめゴールドカードにするなど、会費を上乗せしてでも、マイルが貯まりやすい仕組みを作っていた。

コロナ前は、貯まったマイルで韓国やハワイなど海外旅行に行っていたが、今はなかなか海外に行くことができないため、マイルから、楽天のポイントに切り替え、ポイントを貯め、貯まったポイントを投資などに活用している。

上記に挙げた特に、「財形」や「先取り貯金」は、お金を貯める基本的な手法であり、「自社株を買う」こと以外は、再現性があるのではだろうか。

さて今回は2回にわたり「ヤドカリ投資術」の「客付け術」と「財テク術」についてご紹介した。

不動産投資は、ハードルが高くなかなか踏み出せない方も、ローン完済した持ち家を貸すことは、リスクが少なく、始めやすいかもしれない。

さらに詳しく吉永さんの投資術や日々の活動について知りたい人は、吉永さんが日常を綴っているフェイスブックなども参考にしていただきたい。

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吉永有希さん。会社員、大家業と並行して、自身のマイホーム購入体験をもとにした「0円マイホームセミナー」を開催するなど講師業にも励んでいる。

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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