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26歳・自己資金200万円からスタートして30歳でFIRE達成 元公務員不動産投資家ヴィーダさん【前編】

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/02/24 配信

インターネット上で個人が情報発信を行うことが盛んに行われ、特に若い世代にとってはそれが当たり前のようになった昨今、不動産投資の世界で活躍する20代や30代の若手投資家の姿をSNSで目にする機会も多いことだろう。

今回紹介する福岡県在住の元公務員不動産投資家・ヴィーダさんもその1人。26歳の時に自己資金200万円で不動産投資を開始してわずか3年半、30歳でのFIREを達成した。

区分も戸建もアパート・マンションも、さらには商業ビルや駐車場まで何でも投資するスタイルで、現在までに新築・中古の1棟モノを計14棟(新築中のもの含む)、戸建を3戸、区分を2室、駐車場を1箇所取得。

31歳にして計149室を所有し、年間家賃売上8,600万円、キャッシュフロー(税引前)も3,000万円を超えるなど、福岡の若手不動産投資家のエース的存在だ。

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所有するアパートのひとつ。階段の手すり部分などはDIYで塗装した

安月給で連日深夜まで続くハードワークに疲弊
明るい未来を描くために不動産投資でのFIREを目指す

そんな破竹の勢いで規模拡大を続けるヴィーダさんだが、元々特別な人というわけではない。大学時代にアルバイト代わりにネット物販ビジネスでお金を稼いでいたというちょっとユニークな経歴があるものの、地方都市の、いたって普通の公務員からのスタートだ。

「家族からの勧めもあり、幼少期より『自分は大人になったら公務員になるんだ』とずっと思っていました。大学時代に公務員試験対策のスクールに通いながら始めた物販で商売の面白さを感じたものの、自然な流れに沿ってそのまま公務員を選択しました」

公務員になる前は「公務員は楽で、給料が良くて、安定している」などと周りから聞かされていたヴィーダさんだったが、配属されるのはハードな職場ばかり。

特に2ヶ所目は業務量が半端なく、連日深夜まで及ぶサービス残業の日々だった。きつい上に給料も良いとはいえず、ここでずっと働きながら家族を養っていくと考えると、明るい未来が描けなかったという。組織に属し、上司の指示に従う仕事のスタイルも肌に合わないと感じていたそうで、転職ではなく独立自営の道を志した。

「まずは結婚に伴う転居で仕事を退職していた妻に、大学時代に培ったノウハウを共有し、海外輸入販売のビジネスを夫婦でスタートしました。そのまま物販で独立という選択肢もありましたが、本業の仕事柄さまざまな人のお金の流れを見る機会があり、不動産を所有している人は比較的お金に余裕がある場合が多くて。

そういえば祖父も小さいながら大家さんをやっていたし、不動産って良いんだなあと思って、チャレンジすることに決めました」

勉強開始からわずか1ヶ月、初の内見で1棟アパートを購入
融資情勢にも恵まれ順調な滑り出しと思われたが…

そうして不動産投資の勉強をスタートしたヴィーダさん。書籍をいくつか読み、不動産投資セミナーにも参加したが、それがいわゆる「はめ込み系」のセミナーだった。

主催の某有名大家さんから「物件を紹介してあげるよ」と持ちかけられたが、この誘いに乗ってはいけないと冷静に判断。物件は自分できちんと探さなければと決意した翌日、ポータルサイトで隣県の築21年、3DK8室中5室空きの木造アパートが1,850万円で売りに出ているのを発見。

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1棟目のアパート。4室ずつの2棟建て

すぐに現地に行き、初めての内覧であったにも関わらず購入を決意。勉強を始めてわずか1ヶ月後、2017年の夏の出来事だった。この物件は本来、仲介業者が自社で購入を検討していたそうだが、遠方で管理に手間が掛かると判断し断念。仲介にも手間を掛けたくないということで、行動の早かったヴィーダさんに売ると決め、地元金融機関の紹介をもらうことができた。職場の源泉徴収票を3年分提出すると、すんなりOKの回答。20年フルローンで融資がつき、めでたく購入に至った。

「スルガ問題で融資が締まる前で、時期に恵まれたのはラッキーでした。当時は何も分からない初心者でしたが、この物件は管理状態が悪く空室が目立つものの、周辺は満室の物件が多く、きちんと清掃や手入れをして募集すれば埋められるエリアであると判断がつきました。

月の融資返済額が約9万円だったので、最悪現状の3室入居のままだったとしても返済が滞ることはないというのもプラスの判断材料でしたね。妻にもしっかり説明をした上で、自分たちには住宅ローンもないし大丈夫だよね、という感じで特に反対もありませんでした」

高利回りのアパートをいきなり取得し、上々のスタートを切ったかと思われたが、購入後ほどなくして水道関係のトラブルが続出。すべてのトラブルが終息するまでに約1年という期間と、約200万円にのぼる修繕費用を要した。

詳しくは後の記事で紹介するが、1棟目で資金や経験に乏しい状態での大トラブル。普通ならこの時点で不動産投資を退場となってもおかしくないレベルの試練だが、ヴィーダさんは見事にこれを乗り越え、2棟目の購入に進むことになる。

2棟目で大型築古RCマンションを購入
売買契約直後にまさかの融資内諾取り消しで大ピンチ

2棟目の物件は紹介によって購入した。25世帯中半分が空室のRCマンションで、築36年の物件に29年前に増築がなされたというちょっと変わった物件。

1棟目のトラブルで対応にあたってもらっていた水道業者が不動産業も手掛けており、ちょうど管理物件のオーナーが物件を手放す考えがあるということで紹介を受けた。

物件価格は5,380万円とかなり割安であったが、構造がRCゆえに登録免許税や不動産取得税等がかさみ、諸経費の合計は約700万円にのぼった。

融資はノンバンク系金融機関での5,500万円に加え、日本政策金融公庫での設備・運転資金1,200万円での借入でまかなった。実はヴィーダさん、この物件でも危ない橋を渡っており、はじめに融資を持ち込んだ信用金庫からの融資内諾を取り消されるという憂き目にあっている。

「内諾が出たから売買契約をしてくれと担当者から連絡を受けて契約をしたのに、なんと契約の3時間後に内諾取消の連絡がありました。審査部では融資OKだったのに、さらに上の役員会でまさかの否決となったようでした。

そこからはもう必死で、手当たり次第に金融機関をあたって何とか融資を獲得できましたが、かなりピンチでしたね。1棟目の時に職場に兼業申請をして許可を得ていたからこそ公務員でも公庫からの借入ができましたが、それがなかったら飛んでた可能性もありますね」
※公務員が個人で公庫に不動産融資を申し込む際、職場の兼業許可を得ていることが条件となる場合が多い

「他人には決しておすすめできない。やめたほうがいい」と言い切るほど、最初期にかなりのリスクをとったヴィーダさん。明日の後編ではその後の快進撃の模様から、ヴィーダさんの不動産投資スタイルや取り組み姿勢についてお伝えする。

健美家編集部(協力:Tamaarai(たまあらい))

Tamaarai

■ 主な経歴

地方都市でサラリーマン業、ライター業、大家業の3足のわらじで活動する30代。 趣味は物件と料理のDIY。 特技は人の顔と名前を覚えること。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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